王喜成老師は、王映海師父に長年側に就き、厳しく指導されてきている。何よりも武術修行での最高の環境の中で練拳してきていると言っても過言ではないし、私が初めてであったときは、まだ17、8歳の青年であったが、そのときも既に、彼の発勁する動作は、近くで見ているだけでも、風を切る音がシュッシュとする素早い動作だった。 その後も、日々の練拳は欠かさず、王映海師父に学びにきた弟子たちに、手本を示すのは、師父は、喜成老師にさせたし、師父の補助をつとめたり、代わりに指導することも少なくなかった。師父の直系だという誇りは、他の者たちとは数段違う功夫を示す必要があることは前提であることもあってか、王映海師父も他とは違う厳しさで教えていたし、 喜成老師も師父の功夫を徹底して吸収して行った。私が年に何度か訪中するたびに、老師の功夫はみるみる向上していたのには眼を見張った。
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