祁県映海戴氏心意拳倶楽部 公式ブログ

戴隆邦から脈々と受け継がれる戴氏心意拳。王映海伝戴氏心意拳の日本での伝承を行う祁県映海戴氏心意拳倶楽部の公式ブログです。

哲理

2013-03-13 19:49:49 | 理論―陰陽五行、名言集

唯脳論

  投稿者:うさぎ  投稿日:2012年11月11日(日)08時17分36秒
返信・引用
 
      養老孟さんが、以前、唯脳論という話をされていました。最近彼の著作を読んでいないので、引用もできませんが、「私たちは、脳が感じ得た世界しか見ることができないし、私たちが脳で考えたものが世界になって行く。」といったようなとを言われていた気がします。面白いことを言いますよね。私は世界って私とは全く別の所に存在するのだとばかり思っていました。人と世界がつながっているというか、人は、世界と人、人と人、人と自然といったものがつながっているんだよといった優しいメッセージを送っている人のように当時の私には思えました。
    「戴氏心意六合拳 技撃精要」の中に一貫して通底しているテーマの一つは、「つながり」だと思っています。天地人の三才は、人と世界がつながっていく方法であるし、重動の重さは「つながる」ことから生まれ、その重さが内面化し、軽くなり広がって行くのが霊動であること、三節は分断されるのではなく、互いにつながり協調一致して、同時に進行して行くこと。。。。。つながっていく具体的な戴氏心意拳というボディーワークの方法を書いているのだと思っています。
    
 
 

戴氏の思想性

  投稿者:k  投稿日:2012年11月11日(日)06時32分55秒
返信・引用 編集済
 
  人間は「自分、そして人間とは何か」を追求したがる動物なのでしょう。この興味を満たす方法は人それぞれだと思います。
哲学的に答えを求める人もいるでしょう。陸上選手になり「どれぐらい速く走れるか」という「自分(の一面)」を探す人もいると思います。オリンピックが人々を魅了するのもそこに「人間の可能性」をみるからでしょう。

本能的に「幸せになりたい。よりよい人生を歩みたい」という願いが「自分探し」と結びついた時は人は何を探すのでしょうか。
「社会的成功」の観点から「自分にとって一番大切なもの、つまり本質」を追求する場合は「どれぐらい速く走れるか」よりも「どれくらい頭を良くすることが出来るか」を追求する人の方が多いと思います。学歴主義から「頭の良い子に育てよう」までと言った感じですね。
養老孟司が注目されたのも「(よりよい人生を生きるための)人間の本質は頭なので、大脳生理学の権威者の意見を聴こう」といった側面もあったのではないでしょうか。ちなみに養老孟司の前に注目されていた文化人も名前は忘れてしまいましたが東大の大脳生理学の教授でした。
医学を志す人も優秀な人は東大を目指し、その中でも特に優秀な人は脳の研究を目指すそうです。まぁ、神戸大学を卒業して整形外科医からノーベル賞を目指すかもいるわけですか(^_^;)。

戴氏の動きは、「丹田の回転によって必然的に起こる動き」であり、これは「人間にとって大切なものはお金ではなく、お金で買うことの出来ない不老長寿である。これを授けてくれる丹田こそが人間の本質」という思想性をよく反映かつ具現しており、正に「静なれば道」が(程度の差こそあれ)実感できる動きだと思います。
 


カッコイイ!戴氏心意拳

2013-03-13 19:29:36 | 歴史・文化・芸術・人物

浮身で人を浮かそう!

  投稿者:k  投稿日:2012年11月16日(金)17時52分35秒
返信・引用
 
  怪しげなタイトルですが、現在の私の目標です。

ただし、あの麻原彰晃も成功しなかった「人を抱いたまま空中浮揚を行なう」ことを目指しているわけではありません(^_^;)。

丹田功の時は「足が上に引き上げられ土踏まずが上がる時がある」のですが、Sさんに受けをとってもらう時(つまり飛んでもらう時)はこの感覚がないのです。

うさぎさんの投稿と少し違うかもしれませんが、私の予想では「土踏まずが強く上がるようになると足の指(と、もしかしたら踵)で地面を強く押せるようになり、丸い力がより安定する、つまり、強くなるのではないか」と期待しているのです。

現在の段階では「土踏まずが何とか少し上がる時がある」と言う程度なので、どうやってこのような状態にするかを考えているわけです。一つにはやはり「繰り返し練習する」と言うことだと思いますが、これだけでは不十分で頭が悪いなりに考えることも大切でしょう。

このヒントが「技撃精要」の63ページの図にあるのではないかと思っています。

実は袁天輝さんの大阪での講習会にお邪魔した時、この本の原本である「戴氏心意拳拳譜に見る技法とその根幹?基礎理論」で膝関節が回っている同じ図を見た時「膝の関節も回すのですか」と質問したことがありました。何故このような質問をしたかというと霍先生が休憩時間に膝小僧を回しているのを見たことがあったので、もしかしたら膝(小僧)関節の使い方も大切なのかなぁ と思ったのです。大阪の講習会から帰ってきて暫くの間は東京の練習会でも膝小僧を回していました(^_^;)。

結局その時は変化が感じられなくて止めてしまったのですが、土踏まずか上がってくるに従って膝小僧の関節が締まってくるので、もう一度この関節の閉め方(と緩め方)を検証してみようと思っているのです。前の投稿で極真空手の方の話からも「膝を柔らかく使う」ことが有効なのではないかと思っているのですが、どうなるでしょうか。
 
 

極真空手の浮身と無足

  投稿者:k  投稿日:2012年11月12日(月)16時26分35秒
返信・引用
 
  浮身とか無足は古流の術理として語られることが多いようです。
ただ私の個人的な経験では格闘技の中にも同じような感覚で技を使っている人も多いのではないかと思います。

高校生の頃少林寺拳法を練習していた時の話ですが、同じ道院(少林寺の道場のことです)で極真会の人も練習していました。経緯は忘れましたが練習後に飛び蹴りを見せ合ったことがありました。
少林寺の飛び蹴りは足が地面と平行に蹴りだされますが、この人の飛び蹴りは臀部というか足の付け根が上向きに回転して足と頭の位置がほぼ同じになります。スゴいとは思ったのですが足が地面に対して斜め上に蹴りだされるのでサンドバックを蹴るとあまり威力はでません。そこでこの角度だとあまり威力はでないのではないかと質問しました。その時の彼の答えは「腰を入れて蹴るためにこの練習をしている」と言うことでした。その後、通常の横蹴りでミットを蹴ったのですが、その威力は本当に凄まじかったです。通常の横蹴りは威力を出そうとすると軸足を使って腰を入れて蹴ることになります。これに対して彼の蹴りは腰を入れる動作はなかったのですが、威力自体は腰を入れて蹴った場合を凌駕しておりました。コツを聞いたのですが「飛び蹴りの要領で蹴る」とか「軸足を意識しないで蹴る」と言うことでした。当時浮身とか無足と言う言葉は知りませんでしたが、「軸足があっても無いものと考え、飛び蹴りの要領で蹴る」のですから、蹴った当人はこの軸足にある種の浮身、無足の感覚があったのではないかと思うのです。

何故このような昔話を書いたかというと「術理と摂理」と言う投稿で「この浮身を使って(浮いた足で)地面を蹴ることで技撃の威力を増しています。」という書き方がもしかしたら言葉不足だったのではないかと思っているからなのです。
つまり、「束身で縮まって浮身がかかった状態で丹田を中心とし展身する」時の状態が極真の方が見せてくれた「空中で腰を上方向に回転させる飛び蹴り」に(確信はありませんが)似ているような気がするのです。勿論、極真の方の場合とでは足の使い方が異なって入ると思いますか、気になったので投稿してみました。

 

美しさ

  投稿者:うさぎ  投稿日:2012年11月18日(日)20時27分34秒
返信・引用
 
  太極拳は美しいですよね。人気も高い。
以下は私の持論ですから、笑いながら読んでください。(´▽`)
美人って、不幸だなあと思うことがあるんです。
不幸の始まりは、美しさを求めて、いろんな人が集まってくる。私もそうだけど、綺麗な人がいいに決まってますから!
だけど、一生を共にする人というのは、その人と合うとか、内面から美しい人とかそういう交わりの中で幸せになっていくのだと思うのです。
もし表面的な美しさだけに惹かれてやってきた人であれば非常に薄っぺらで、ある場合は不幸せになってしまうというのもよく見ることであったりします。
 美しくない人と一緒になるというのは、美しさではなく内面的な何かを求めていたり、一緒にいて居心地がいいとか、一緒に一生生きていけそうだとか感じるとか外見的な美しさではない何か魅力を感じるからこそ、惹かれていく。
 戴氏心意拳もそんな魅力だなと感じています。長拳みたいにカッコよくないし、太極拳のように美しさもない。戴氏心意拳は、いくらがんばたってアイドル的な人気者になっていくことはないと思うのです。美しさやかっこよさを求めてやってくる人はいない。
 私は戴氏心意拳は、魅力的な武術だと思っています。「実戦」武術ですし、「実践」哲学でもある。道でもあり芸術でもある。追求され熟練された動きには機能美とも言える美しさも持っていると思っています。
 一般に美人だと言われる人は、一目見て美しい。戴氏心意拳の美しさは、時間をかけ、努力し実践する中でしか生まれてこない美しさです。
表面的な美しさに人はすぐ集まる。だけど幸せを築いていくには、時間もかかるし努力もいる。
 戴氏心意拳は、外見上美しくもかっこよくもないですから、ハナから集まる人は少ないです。だけど、集まってくる人は、ほとんど戴氏心意拳に本質的なものを求めやってきているようです。太極拳や八極拳を求めてやってくる人は、続く人は少ないんです。だけど戴氏を始めた人は、やめていく人はほとんどいない。不思議なくらいです。外見的な美しさって、すぐに飽きちゃう。戴氏心意拳は、やればやるほど、追求していくものがあるし、だから続いていくのではないかと感じています。
たぶんkさんもそういう魅力にとりつかれている一人なのではと思いますがどうでしょう!?


 

Re: 戴氏心意拳講習会情報

  投稿者:農家  投稿日:2012年11月19日(月)11時08分8秒
返信・引用
 
  No.172[元記事へ]

いつもお世話になっております。大阪講習会ぜひ参加させていただきます。

ところで、戴氏心意拳ってやっぱり一般的にかっこ悪いんですかね。かっこ、よく、、ないですか??はじめて戴氏の動画を見たとき、カッコイイって思ってしまいました。今まで美的センスが無いと言われたことはありませんが、言われたことを忘れているだけかもしれません。ただ、丹田功にはロマンが詰まってると思います。あの動きにエッセンスが凝縮されてるって、ス・テ・キです。

若干キモイ文章になっているのは、病み上がりだからです。みなさん風邪にはお気をつけくださいませ。

それでは、大阪講習会楽しみにしております。進歩が無くてもユルイ目で見守ってくださいませ。今後ともよろしくお願いいたします。

かっこイイ生き方

  投稿者:うさぎ  投稿日:2012年11月19日(月)20時55分28秒
返信・引用
 
  農家さん、そうですよね!戴氏心意拳ってかっこイイ!
そしてかっこイイ生き方ができるいっぱいの要素が戴氏心意拳にはいっぱい詰まっている!と思います。
 


肺を養う

2013-03-13 19:28:16 | 練法・技撃・学び方・健康・技法体系

風邪に効く!戴氏心意拳。

  投稿者:うさぎ  投稿日:2012年11月19日(月)21時04分12秒
返信・引用
 
  戴氏心意拳の丹田功などの練功は、風邪に対する予防効果大です。
気管支や鼻、皮膚は、五行では肺の一部です。慢動作は、肺を養い、快動作は、肺を強化します。秋は、肺を養う時期と言われ、今の時期により良く肺を養えば、冬になって風を引かないと言われます。練功をコツコツ頑張って行きましょう!

東京講習会 2012.11

2013-03-13 19:23:30 | 行事予定ー練習日程、講習会等

お疲れ様でした

  投稿者:うさぎ  投稿日:2012年11月25日(日)23時49分39秒
返信・引用
 
  東京講習会参加者の皆さん、ご苦労様でした。
やはり今回はみなさんの上達に目の見張るものがあると感じました。王喜成老師の講習会に引き続きスープの冷めないうちに開催することができましたし、みなさんが正確に身法、歩法、手法を練拳し、武術の器をしっかりと形作っており、熱心にかつ着実に習得されていることを感じました。
    現在まで、武術の形を正確に作っていくという、器作りができている方が本当に増えました。これから中身をいれていき、勁力を生み出して行く段階に入っていく方が多いことから、今回は、「明勁から暗勁へ~重動・軽動・霊動の深奥」というテーマを設定しました。
    特に明勁をどう作っていくかということに関しては、重動の重さはどのように生まれ、どう練拳していくのか、軽動はどのように作っていくのかということは講習会のなかで、数多く具体例を示したつもりです。その具体例の破片をしっかりと繋ぎながら練拳をしていただければ、必ず、武術の器を満たしていき、大きな勁力、見えない動きを作っていくことができていくと思います。
   今回強く感じたのは、講習会という形を取りながらも、それぞれの講習会が、その場だけでのお祭り騒ぎに終わらず、修得して行こう深めて行こうという意志をもち継続して練拳している人が多くいることで皆さんの拳が着実に深まっていたことです。ぜひ、東京での定例の練習会にも参加されながら、功をさらに深めていってくださればと思います。
私の方でも、今後も微力ながら、功を深めるための手助けができていけばと思います。
   講習会本当にご苦労様でしたゆっくりお休みになって、また練拳に励みましょう。