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第一生命上場に思う

2010-04-02 | 会計・株式・財務
新年度も宜しくお願いします。


さて今回は、タイトルの通り、第一生命上場を取り上げますが、
特に財務分析とかしておりません。
ニュースを見ての雑感です。




まずは日経記事より
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第一生命社長「3年かけて無事に上場できた」

 東京証券取引所第1部に株式を上場した第一生命保険(8750)の渡辺光一郎社長は
1日午後、上場記念セレモニーで「足かけ3年の大事業を無事に終え、上場を果たせた。
東証、主幹事証券の野村証券、そして理解いただいたお客様、投資家の皆様に
厚くお礼を申し上げる。

起業精神に立ち返り、お客様第一主義、企業価値の向上に努める」とあいさつした。

 セレモニーでは斉藤惇社長から上場通知書を受け取り、上場記念に5回鐘を鳴らした。
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                               引用終わり



???・・・・・この記事を読んで違和感を感じたのは私だけでしょうか。



渡辺社長がお礼を申し上げた順ですよ。




東証→野村証券→お客様→株主




お客様第一主義ではなかったの?

しかも野村証券にしてみれば、引受手数料に加えて、株主130万人超なので新規顧客口座も相当に獲得できたのでしょうから、お礼を言いたいのは野村側でしょう。
それだけ上場準備作業が大変だったんでしょうけど、随分とバカ正直な発言ではないでしょうか。無事上場できて安堵したところで企業の本音がポロっと出てしまったのでしょうかね。


もうひとつ気になったのが証券コード「8750」。
昔、東京海上が8751でしたのでそれより1つ前に出た、
保険会社としてそれなりのコードが割り当てられた印象もしますが、
ごく自然に考えれば8740番台の最後の数字と見るべきでしょう。


では8740番台というのは・・・・・・



小林洋行(8742)
ユニコムグループホールディングス(8744)
第一商品(8746)
豊商事(8747)
エース交易(8749)。

上場廃止となったグローバリー(8745)もこのラインでした。


そう、商品先物会社のグループです。
証券取引所にとって、いまや生命保険会社は商品先物会社と同格とみなされている、
ということなのでしょうか。




つまり、庶民にとって危険な金融商品を取り扱っている業者であると・・・・。




意外と本質を突いているかも。







なかのひと

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1 コメント

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だからいったじゃないの (なべや)
2010-04-07 13:34:54
> いまや生命保険会社は商品先物会社と同格とみなされている、ということなのでしょうか

くまさん。貴兄の結婚式で私が指摘したのは、
「この新郎新婦はパチプロと呑み屋のカップルみたいなもんだ。子供ができたら立派な予想屋(競馬場の)に育つに違いない」てこと。
15年も前から既成事実だよ・・・
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