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8日の日経夕刊にこんなコラムが出ておりました。
コラムの著者は、企業価値評価で有名な砂川伸幸氏。
ざっくり要約すると。
企業価値評価の理論で、PBRが1倍を上回る条件はROEが資本コストを上回ること。
資本コストについて理解し、算出された値を経営管理や投資評価に落とし込む。そしてESG(環境・社会・企業統治)要素に代表される非財務・無形資産を財務資本に統合したうえで、リターンを考える。
人的資本に代表される非財務資本をうまく活用し、財務資本以上の価値になるように、持続的に成長できる経営を実行することが必要。
投資家や従業員とのコミュニケーションも重要。経営方針やESG関連施策を社内外に浸透させることで、計画の実現性が高まる。
京都大学は、SHIFTが提唱する企業価値向上メソッド(EVAC、エバック)をもとにした講座を立ち上げた。
で、ソフトウエアの品質保証やテスト事業を営む SHIFTは株式市場でIR巧者と評価されているんですね。
市場への情報発信だけでなく、株主からの助言や注文にも積極的に耳を傾ける。双方向の意思疎通ができると。
SHIFTのIRサイトは確かに充実してますね。
特に非財務情報が凄い。
そのSHIFTが提唱するエバックはこれ。
あくまで個人的な意見ですが、IRに力を入れ過ぎている企業ってのは、あまり好きにならないのですが、SHIFTの場合は確かに業績が伴っていて説得力はある。本当に再現性のあるノウハウなのであれば、一度話を聞いてみるってことがあるかもしれませんよね。
あくまで邪推ですが、本当に割安で自社とのシナジー等が認められれば、SHIFTが自分の資金で子会社化すると言うこともあり得るのでしょうね。
なので、形を変えた「M&A受付窓口」の可能性もあるかも。
だとすれば、上手い商売を考えたものです。
ただ、SHIFT自体もM&Aもあり業績が急拡大。人材育成や内部統制等が追いつかず失速した急成長企業の事例は何度も見ているので、そうならないことを祈っております。
それではまた。
ありがとうございました!