いつもご覧下さり、誠に有難うございます。またまた意味不明なタイトルで申し訳ありません。
おなじみ、私の情報源である商事法務メルマガにこんなリリースがありました。
http://bc.shojihomu.jp/c/cgrWa
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過去のリリースを見てますと、昨年末に発覚した子会社の不正融資の影響で、2023年9月期の有価証券報告書もまだ確定していないようです。
具体的には、2023年 11月から実施された、カンボジアでマイクロファイナンスを担う連結子会社チャムロン社の内部監査により、チャムロン社の特定支店において複数の架空融資が発覚。
融資担当者複数名が、存在しない債務者、取引終了した元債務者、過去の融資謝等の名義を虚偽で使用し、不正な架空融資案件を偽造し融資を実行していたと。
これが数ある連結子会社の1社での不祥事ということであれば「まぁよくある話だし、仕方ないか」と思うんですが、ところがどっこい!
チャムロンは2022年9月末時点で総資産65億円、純資産15億円と、リネットの連結総資産96億円、純資産22億円の大宗を占める最重要の子会社!
しかも、カンボジア事業が全然儲からず、23年6月、チャムロンは日本の投資会社に売却が決まっており、実は撤退中。
カンボジア当局の認可・承認が下りないと、撤退は完了しないという算段。
さらに一方で、さしてシナジーがあるとは思えないソーシャルケア事業を行うアニスピホールディングスを23年4月から連結子会社化。
これではリネットならぬ、リセットグループだ。
営業キャッシュフローは5期中4期が赤字であり、利益の質にも不安あり。
社外役員にはなぜか三井物産元社長さんも。よくぞ火中の栗を拾ったもんだ。
因みに、タイトルは昭和オヤジのダジャレに過ぎず、チャムロン売却は経済合理性から言えば決してムチャではない。
しかし、分不相応のサイズの会社を買ったこと、さらに現地で内部統制を効かせず不正融資を招来させたことを考えると、元からムチャな投資だった可能性はあるかと。
今後については、アニスピの連結子会社化の結果、国内従業員数が倍になっており、これまた内部統制面への影響が気になります。チャムロンの二の舞にならないことを切に祈ります。
それではまた。
有難うございました!