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ZOZO創業者で億万長者の前澤友作氏が2021年に体験した宇宙旅行。その出発前のメディカルチェックやトレーニングの状況、宇宙ステーションISSでの生活などをまとめたドキュメンタリーです。
ということで、500円で宇宙に行った気分です。我ながら相変わらずセコイ。
宇宙に行くために、Zozoの社長を辞め、夢に向かって邁進する前澤氏のブレない行動力、そして夢を達成させたことは実に素晴らしい。そして、宇宙から見る地球は実に美しく、感動的であった。
宇宙飛行士を目指す子供が増えてもおかしくないだろう。
しかし一方で、次のような事実もあり、手放しで評価もできないなとも感じています。
①宇宙旅行による環境破壊は甚大
World Inequality Lab(世界不平等研究所)が発表した「The World #InequalityReport 2022(世界不平等レポート2022)」では、「1回の宇宙旅行で排出される炭素は、排出量が少ない下位10億人が一生で排出する炭素量を上回る」として批判されています。
②プライベートジェットも環境破壊に一役
劇中、プライベートジェットで移動するシーンがある。
欧州の非政府組織「トランスポート・アンド・エンバイロメント(T&E)」によると、プライベートジェットは1時間当たりのCO2排出量が2トンと、欧州連合(EU)域内における1人の平均排出量の数カ月分に相当する。また旅客1人当たりの排出量は商用ジェット機の5倍から14倍、高速鉄道の50倍で、「旅客1人当たりや移動距離1キロメートル当たりで見れば、プライベートジェットは既存の移動手段の中で最も環境汚染がひどい」とのこと。
③日本の子供7人に1人が貧困で夢見れる?
宇宙旅行にかかったお金は1人100億円とのこと。総資産2300億円あるとされる前澤氏であれば楽勝で払える。
言わずもがなだが、舞台となったロシア側の関係者は皆、超VIPとして前澤氏をもてなしていたワケです。
これが格差社会の現実。貧困に喘ぐ子供がこのような夢すら、見えないのではないか。
④まとめると・・・・・
映画レビューには次のような辛辣な意見があり、私の問題意識・違和感を見事に代弁していたのでその一文をまとめとして紹介する。
サスティナビリティ皆無の豪華さを満喫している超富裕層が、青く美しい惑星の多くの資源と環境を食いつぶした上に成り立つ「感動」を「夢」という言葉で美化・正当化している欺瞞は醜悪としか言えない。
結局のところ、億万長者が宇宙に行った理由は『行けるだけのお金があったから』・・・・・ですかね。
耳も蓋もないけど。
2月1日発売の週刊新潮に、麻布台ヒルズの500坪ものペントハウスの最上階(1部屋100〜200億円?)を前沢氏の会社が購入したと言う記事が載っておりました。
次の映画は
「僕が麻布台ヒルズを買った理由」
ですかね。
ぜひ「金持ち道楽シリーズ」として1ジャンルを打ち立てて下さい。
もっと寄付とかに回せよと思うのは私だけか。
お後がよろしいようで。
ありがとうございました。