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新興株「目付け役」別株価上昇率に思う

2006-06-23 | 会計・株式・財務

ブラジル戦での高原のようなネタ(=中身がなく呆気ない)ばかりですいません。


それでも、昨日で871名様にご覧頂いて、恐縮の至りです。

ただ、金曜日早朝のサッカー観戦が祟り、午後はヘロヘロ状態でしたので、
本日のネタも手短にさせてください。

本日の日経金融新聞スクランブル欄にあった
「新興株 『目付け役』で明暗」という記事のご紹介と、簡単なコメント。

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・ 最近の相場はライブドアと同じ「2000年上場組」の失速が目立つ。
 だが、悪印象で一緒くたにされがちの「2000年組」も分析すれば株価の格差
 が生じている。

 そうした株価の明暗を見分ける1つの指標が、
 企業そのものでなく上場企業としての質を重視する「目付け役」の情報である。


・ 2000年に新興3市場に上場した企業の株価騰落率を市場、主幹事別、
 監査法人別に集計すると興味深い結果が得られた。


 ① 主幹事別
 全157社は公募価格から平均89%上昇しているが、「野村證券」が主幹事の
 銘柄は2.7倍の上昇と平均を大幅に上回る。
 次いで、「新光」が平均並みで続く。
 反面、「大和」「日興」「外国証券」などはアンダーパフォームの状態。


 ② 監査法人別
 トーマツの担当企業が突出して堅調。公募価格の約2.5倍に上昇。
 トーマツ以外はアンダーパフォーム。
 中央青山は公募価格と比べて平均上昇率が32%と平均を大きく下回る。


 ③ 市場別
  ジャスダック銘柄は好調で、初値から平均2.2倍に上昇。
  一方、マザーズは僅か1%高に留まっているうえ、全27銘柄のうち16銘柄が
  初値割れの状況。

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 (コメント)

 ① ・・・と言う事で、出世頭のポイントは「野村+トーマツ」の組み合わせで上場
  したケース。
  例えば、同記事で出世頭の具体例として紹介されているカジュアル衣料の
  (2685)ポイントは、まさにこの黄金の組み合わせでした。
  さすが、ポイントを押さえていたんですね。   (←・・・寒い)
  
  もちろん、結果論と言われればそれまでですけどね。
  まっ、ご参考下さい。

  でも、何故、トーマツなんですかねぇ?
  ご事情お詳しい方、コメントお願いします。


 ②ただ、若干気を付けていただきたいことがあります。
 5月26日付の拙稿「証券アナリスト対監査法人」
  http://blog.goo.ne.jp/dancing-ufo/e/c7436fa232836b2b62bc974b68cdff5b
  でご紹介したように、トーマツは中央青山とともに
 「業績予想をやや甘めに入れて、その後業績下方修正する企業」を比較的
 多くクライアントにしております

 そういった情報(結果論に過ぎませんが)も側面情報として留意されるといいかも
 しれませんね。

 ただ、これもあくまで結果論ですから。
 先にご紹介のポイントはむしろ次期業績予想を保守的に入れた結果、
 株が嫌気されて売られたくらいですからね。

 以上、ご参考まで。
 
 


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