いつもご覧下さり、誠に有難うございます。
また架空取引ですか・・・。
それに加えて、この会社、会社法施行されるとちょっと大変かも・・・と思いました。
その理由は後ほどコメント。
まずはいつものように日経記事から。
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◆フクビ化学の子会社で架空取引、被害80億円
樹脂建材メーカーのフクビ化学工業は16日、子会社の商社、八木熊(福井市)の
元社員が架空取引を繰り返して、2006年3月期の連結売上高で約80億円程度、
粗利益で3億円程度の影響が出る見通しだと発表した。架空取引が始まった
03年3月期からの売上高への影響は合計で150億円程度に膨らむ見込み。
同社は今後、元社員を詐欺容疑などで告訴するとともに、連結決算の業績予想を修正する。
従来の前期予想は売上高は590億円、純利益が5億5000万円。
フクビ化学によると、架空取引をしたのは八木熊の元大阪営業所長の男性社員
(45)。02年夏から今年3月までの間に、書類を偽造して正規の取引をしているように
装っていた。架空取引を通じて、使途不明の資金流出もあるという。
八木熊は今月14日付でこの社員を懲戒解雇処分にした。
大阪証券取引所と名古屋証券取引所は16日、ともに第2部市場に上場している
フクビ化学工業株を同日付で監理ポストに割り当てたと発表した。
架空取引事件を受け、上場廃止基準に抵触するかどうかを確認する。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
(コメント)
①フクビ化学によるプレスリリースはこちらからご確認下さい。
http://www.fukuvi.co.jp/ir/pdf/pr_180416.pdf
問題となった連結子会社㈱八木熊については売上高(連結会社相互間の内部
売上高を除く)の連結売上高に占める割合が10%を超えており、
関係会社の状況の中で主要な損益情報等が開示されています。
なお、この社名は会長のお名前から取っているようです。
04/3期 05/3期
(1) 売上高 14,320百万円 16,165百万円
(2) 経常利益 415百万円 417百万円
(3) 当期純利益 227百万円 354百万円
(4) 純資産額 4,093百万円 4,722百万円
(5) 総資産額 10,808百万円 11,843百万円
業績は至って順調。
05/3期経常利益で見ますと、単体914百万円、連結1,712百万円ですので、
非常に大きな業績貢献をしていることになります。
会社側は06/3期業績の影響として売上で80億円、粗利益で3億円。
03/3期からの累計150億円ですから、過去3期で70億円。
やはりここでも、架空売上高逓増の法則が当ってますね。
(年々雪ダルマ式に増えていくということで)
ちなみに監査法人は中小のところでした。
②この会社がどうなっていくかは私も知る由もなく、経過を見守るのみですが、
一つ気がかりな点を見つけました。
実はこの八木熊は支配力基準によりフクビ化学の連結子会社となっております。
有報を見ますと、「㈱八木熊に対する持分はありませんが、実質的に支配している
ため子会社としております。」
これだけならいいのですが、大株主の状況を見ますと、八木熊は、筆頭株主
(三井化学)に続く 12.44%の株式を保有しているのです。
何が気がかりかといいますと、 5月1日に会社法が施行されますと、
「子会社の定義が拡大する」。すなわち、支配力基準が適用される。
となると、八木熊は、会社法上でもフクビ化学の子会社となる可能性がある。
(今までは直接出資がなかったので子会社ではない。)
となれば、「子会社による親会社株式取得の禁止」に抵触するのではないか?
ということです。
この見方が正しければ、八木熊が保有するフクビ化学株式を処分しないと
マズイのではないでしょうか?
今回の事件を受け、「法令順守の経営風土のさらなる強化」(プレスより)を謳って
いるのであれば、この問題にも早急に対応したほうがいいと思いますが。
(でも、私の誤解であればすいません。)
また架空取引ですか・・・。
それに加えて、この会社、会社法施行されるとちょっと大変かも・・・と思いました。
その理由は後ほどコメント。
まずはいつものように日経記事から。
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◆フクビ化学の子会社で架空取引、被害80億円
樹脂建材メーカーのフクビ化学工業は16日、子会社の商社、八木熊(福井市)の
元社員が架空取引を繰り返して、2006年3月期の連結売上高で約80億円程度、
粗利益で3億円程度の影響が出る見通しだと発表した。架空取引が始まった
03年3月期からの売上高への影響は合計で150億円程度に膨らむ見込み。
同社は今後、元社員を詐欺容疑などで告訴するとともに、連結決算の業績予想を修正する。
従来の前期予想は売上高は590億円、純利益が5億5000万円。
フクビ化学によると、架空取引をしたのは八木熊の元大阪営業所長の男性社員
(45)。02年夏から今年3月までの間に、書類を偽造して正規の取引をしているように
装っていた。架空取引を通じて、使途不明の資金流出もあるという。
八木熊は今月14日付でこの社員を懲戒解雇処分にした。
大阪証券取引所と名古屋証券取引所は16日、ともに第2部市場に上場している
フクビ化学工業株を同日付で監理ポストに割り当てたと発表した。
架空取引事件を受け、上場廃止基準に抵触するかどうかを確認する。
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(コメント)
①フクビ化学によるプレスリリースはこちらからご確認下さい。
http://www.fukuvi.co.jp/ir/pdf/pr_180416.pdf
問題となった連結子会社㈱八木熊については売上高(連結会社相互間の内部
売上高を除く)の連結売上高に占める割合が10%を超えており、
関係会社の状況の中で主要な損益情報等が開示されています。
なお、この社名は会長のお名前から取っているようです。
04/3期 05/3期
(1) 売上高 14,320百万円 16,165百万円
(2) 経常利益 415百万円 417百万円
(3) 当期純利益 227百万円 354百万円
(4) 純資産額 4,093百万円 4,722百万円
(5) 総資産額 10,808百万円 11,843百万円
業績は至って順調。
05/3期経常利益で見ますと、単体914百万円、連結1,712百万円ですので、
非常に大きな業績貢献をしていることになります。
会社側は06/3期業績の影響として売上で80億円、粗利益で3億円。
03/3期からの累計150億円ですから、過去3期で70億円。
やはりここでも、架空売上高逓増の法則が当ってますね。
(年々雪ダルマ式に増えていくということで)
ちなみに監査法人は中小のところでした。
②この会社がどうなっていくかは私も知る由もなく、経過を見守るのみですが、
一つ気がかりな点を見つけました。
実はこの八木熊は支配力基準によりフクビ化学の連結子会社となっております。
有報を見ますと、「㈱八木熊に対する持分はありませんが、実質的に支配している
ため子会社としております。」
これだけならいいのですが、大株主の状況を見ますと、八木熊は、筆頭株主
(三井化学)に続く 12.44%の株式を保有しているのです。
何が気がかりかといいますと、 5月1日に会社法が施行されますと、
「子会社の定義が拡大する」。すなわち、支配力基準が適用される。
となると、八木熊は、会社法上でもフクビ化学の子会社となる可能性がある。
(今までは直接出資がなかったので子会社ではない。)
となれば、「子会社による親会社株式取得の禁止」に抵触するのではないか?
ということです。
この見方が正しければ、八木熊が保有するフクビ化学株式を処分しないと
マズイのではないでしょうか?
今回の事件を受け、「法令順守の経営風土のさらなる強化」(プレスより)を謳って
いるのであれば、この問題にも早急に対応したほうがいいと思いますが。
(でも、私の誤解であればすいません。)