いよいよ3月末。3月決算会社はあちこちで決算対策を打っていることでしょう。
誠にご苦労さまです。
そして明けて4月。
会計監査業界では「平成20年問題」といわれているほど、
沢山の会計基準の適用が始まります。
会計基準の国際的な統一に向けた動きです。
経理部の皆様、頑張って下さい。
で、この問題。
詳細なお話は、真のプロにお任せしましょう。
下記リンクをご参照下さい。
新日本監査法人「会計の平成20年問題」 http://www.shinnihon.or.jp/knowledge/library/issue/infosensor/2008_ns/2008_01_02.pdf
また、この問題に関連する、平成20年3月期決算の留意事項も併せてご参照下さい。
監査法人トーマツ「平成20年3月決算の会計処理に関する留意事項」
http://www.ek.tohmatsu.co.jp/webai/webkj/0804/0804_1.pdf
見方によっては、今年の決算にはそんなに関係ないじゃん!ということも言えますが、
ちょっと待って下さい。
決算短信で開示される、来期業績予想。
企業によっては、その予想値に微妙な影響を与えるものが出てくるかも知れません。
たとえば、在外子会社で計上している「のれん」。
仮に米国基準適用としましょうか。
新しいルールの中に「在外子会社の会計基準に関する当面の取扱い」ってのがあります。
このルールでは、原則、在外子会社の会計方針は親会社(日本)と同一にしなさい。
というものなのですが、米国会計基準や国際会計基準で作られている決算書は、
そのまま連結できる。
但し、日本の会計基準と大きく異なる6項目については所要の修正をしてから、が
条件になります。
その1つが、私が何度も取り上げております「のれん」なんです。
ご存知の通り、米国基準では日本のように均等償却しません。
ですので、この点に調整が入る=親会社の連結決算上、償却を強いられる、
ということになります。
のれんの金額の重要性が大きいところは、結構インパクトが大きいかも。
投資家さんが混乱しないことを祈るだけです。
しかも、まだ話が続きます。
会計基準ノコンバージェンス(収斂)の流れの中で、
中期的には、これまで日本だけが突っぱねてきた「のれんの非償却」。
日本はこれをとうとうを受け入れる方向にあると。
ですから、在外子会社の抱えているのれんは、
これまでの「非償却」⇒ 今回「償却」 ⇒将来再び「非償却」
と時間をかけてガソリン税の取り扱いのように2転3転しながら
推移していくことになります。
その他にも、いろいろな基準が伏兵のように待ち構えて、
予想外の影響を与えるかも知れません。
今の日本の政局同様、何が起きても驚かないで下さいね。
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参考になります。いつも楽しみにしています。