◆「財務アナリストの雑感」 2024◆

会計士兼アナリストによる屈指の歴史だけがウリの会計・財務・株式・金融ブログ。異常な経済金融環境を一刀両断!できるかな?

読売はなぜ、セ・リーグ開幕を急いだのか?

2011-04-01 | 会計・株式・財務
そんなことは私の知ったことではない。ただ、新聞本業の収益力が厳しさを増す中で、読売新聞グループにとって巨人軍は大きな収益源であることは想像に難くない。
国民の節電意識が高まる前に、集客力のある東京ドームで試合をして既成事実を作って、高い人件費を回収していかないと・・・・という焦りもあったのだろう。


それにしても読売と震災は不思議な因縁を感じる。
関東大震災の時に、「●●人が暴動」「井戸に毒を流した」という風評が流布されたが、その首謀者は、時の警視庁官房主事で後に読売新聞社主となる正力松太郎とされる。
彼はその後、原発の普及に尽力、「原子力の父」とも呼ばれた。
そして東日本大震災で福島原発事故が発生。首都圏の浄水場に、今後は紛れもなく本物の毒(放射性物質)が流されてしまったのである。何たる因果か。
原発事故が原因で東京ドームでの巨人戦が困難になったというのも皮肉な話である。
なお、「日本球界最高の賞」として「正力松太郎賞」というのがあるが、今年ばかりはせめてもの罪滅ぼしで原発関係者を対象として、勇敢な「フクシマ50」らを表彰したらどうだろうか。



さて、本題に戻すと・・・・読売新聞グループ本社の連結決算を分析しようとネットで手を尽くしてみたが無い。単体の開示はあるが、連結は無い。ウィキペデイアには09年度の連結売上、営業利益、純利益の数値だけ記載があるが出所が明らかではない。EDINETにもない。

仕方ないので純粋持株会社の単体決算を見てみた。→単体決算

資本金6億円超、会社法上の大会社である。
でも無借金会社。長老支配。チェックはかかっているのか・・・・・何かイヤな予感。

すぐに大きな疑問が湧いた。
「読売新聞グループ本社は、会社法監査(会計士監査)を受けているのだろうか?」
タイトルを急きょ変更だ。


読売の関係会社、日本テレビ放送網の監査法人はトーマツ。
しかし、トーマツの事業報告書に記載されているクライアント一覧には、読売新聞グループ本社の名前は無い。

よみうりランドの監査法人は新日本。しかし、新日本の業務報告書にも、名前はない。

一方、同じように資本金が6億円超ある「朝日新聞」は、「テレビ朝日」と同じあずさ監査法人。
読売はあずさの監査の報告書にも名前がない。


もちろん大手以外から監査を受けている可能性もあるのだか、どうもおかしい。
登記で確認したいのだがチェックする時間が無い。どなたか確認してみてください。



で、その結果、私の読みが間違っていたらどうするかって?






そりゃぁ、「4月1日、エイプリルフールのネタでした~」・・って言うしかないでしょうな。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« がんばろう日本! 計画停電... | トップ | ソフトバンク 孫社長 義援... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (通行人)
2011-04-02 14:26:51
登記のチェックは、「登記情報提供サービス」によりオンラインで確認できます(私は知りませんでしたが)。



返信する
Unknown (B型が苦手)
2011-04-02 23:56:58
野球選手は、試合数が減っても、年俸は減らないものものなのでしょうか?

>高い人件費を回収

は、球団経営のうえで、無視できないのでしょうね。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

会計・株式・財務」カテゴリの最新記事