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ヤマダ電機のH26/3期上期決算に思う

2013-11-08 | 会計・株式・財務
お疲れさまです。

過去何度か私のブログで取り上げていたヤマダ電機
上期決算を発表しましたが、何か全く別の会社になってしまった印象です。
家電量販店の雄が、過度な値引きをし過ぎて営業赤字というのはいかにも芸がなさすぎ。
私が前から推しているケーズデンキだってちゃんと68億円の営業利益を出しています。
(もっと言えば、短信に販管費の内訳、キャッシュフロー計算書添付とヤマダと比べて透明度高い)


で、今回の決算のツボはココ!
営業外収益の「その他」 。
その他なので、当然、何が入っているかわかりませんが、
前年の3,491百万円から、今年は5,353百万円と20億円も増えており、
経常利益5,586百万円のほとんどがこの収益で構成されると見ることができます。

まぁ、財務分析のプロが観れば、何らかの胡散臭さを感じるのではないでしょうか。
正直申し上げて、利益の質に大きな疑問符を付けざるを得ませんね。
見た目以上に相当厳しい決算であったと思われます。

シャープも多額の「その他営業外費用」が異彩を放っており、
いわば「シャープ病」が販売先の1つであるヤマダ電機に感染したのかもしれません。
とにかく、このように不詳勘定の大きい先については、ちょっと注意したほうがいいですよ。


ヤマダ電機に関しては3年前に「ヤマダ電機 暴走の果て」という記事を書き、この会社はビジョナリーカンパニー衰退の法則「五段階 屈服と凡庸な企業への転落か消滅」に向かっているのではないか?ってなことを書いておりましたが、なんとなくその方向に行っているような気がします。
引き続き注目していきましょう。

ビジョナリーカンパニー3 衰退の5段階
日経BP社


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