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プリヴェチューリッヒの業績修正に思う

2006-04-03 | 会計・株式・財務

本日、私が勝手に注目しているプリヴェが業績修正を発表いたしましたので
サクッとコメント。 プレスリリースはこちらから。
連結
https://www.release.tdnet.info/inbs/24030d10_20060403.pdf
単体
https://www.release.tdnet.info/inbs/44030d30_20060403.pdf


結論。さっぱりわかりません。


まず連結。
連結は上場株式等投資事業に積極的に取り組んだ結果、経常利益は85億円と、
前期の62億円から大幅に増加。
でも営業収益は732億円と、前期比▲39億円減少。
当期利益は、投資事業組合での法人税の計上による24億円と前期比▲5億円減少。
リリースでは、昨年10月に設定したファンドでは利益を計上→法人税発生、       今年1月に開始した2号ファンドで上場株式の保有損失により税務上の繰越欠損金発生と。
「来期以降利益が出れば法人税額が減額される」という表現をしておりますので、
当該欠損金にかかる繰延税金資産の計上は行っていないようです。けど、今から期待させてどーするんだよ、全く。

リリース末尾に「事業の特殊性」って書いてあるように、要は相場次第で業績が
大きく振れるっていう、会社型投資信託。これがこの会社の本質なのでしょうか。
想像の域を脱しませんが、保有株のほとんどが阪急ホールディングスのものだとすると、この会社の業績っていうのは、阪急HDと一心同体ということなのでしょうか?

この会社の社会的使命、存在意義って何なのでしょうか?
また、投資事業以外の他の事業セグメントはどうだったのでしょうか?


次に単体。
上場株式等投資事業を営む子会社からの配当収入により、
経常利益と当期利益は631百万円。同額です。
っていうことは、全額が受取配当金ってことですね。
法人税法上、益金不算入ですので。
この配当収入増により、過日、日経新聞で大々的に募集した、高給取りの面々も
養えるってことですか(年齢制限28歳までの経理担当と秘書も)。

なお、連単倍率は売上高で44.6倍、経常利益で13.4倍。
計算するのも馬鹿馬鹿しいですけどね。


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