第4話のダイジェスト(ネタばれ)と雑感をサクッと書きました。
今回も非常に重苦しい内容でしたのでギャグは極めて軽めに。
回を追うごとに会計的な話が少なくなっているのが少し残念。
残り2話に期待します。
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第4回「崩壊の序曲」
東都銀行の監査にダメ出しした吉野主査(勝村政信)は
「迷惑かけてすまない 後始末頼む」との置き手紙を
同期の小野寺会計士(豊原功補)に残して失踪。
そんな手短な内容なら社内メールで済ませれば良かったのに。
しかし、監査責任者である篠原理事長(橋爪功)はまだ諦めていなかった。
決算を作り直し、繰延税金資産の回収可能性の見積もりを3年分から5年分に
伸ばせば、財政監督庁のボーダーライン・自己資本比率4%を超えて、
クリアできるとの「ウルトラC」案があったからだ。
繰延税金資産について素人サン向けに一切解説が無かったが、
解説が無くても「何かウサン臭いことを考えているな?」と感じさせる雰囲気
のある勘定科目、それが繰延税金資産なのかもしれない。
うーん、大したもんだ。
ところが、3流週刊誌「週刊サタデー」に監査不承認との観測記事が流れ、
外堀が埋められてしまった。
篠原は誰がリークしたのか健司(塚本高史)や茜(松下奈緒)ら関係者を尋問。
小野寺会計士、もしくは財政監督庁に決まってるじゃん!その位、わかるでしょう?
吉野(勝村政信)の失踪や銀行役員・須賀(岩松了)の自殺を目の当たりにし、
監査の仕事に迷いを持った健司。
小野寺はそんな健司を財政監督庁の宮島恭一検査局長(利重剛)や
海外有力監査法人の関係者との打ち合わせ、
さらには経済界のパーティーにも連れ出し、
ジャパン監査法人の将来展望を共有しようとしていた。
経済界のパーティーで健司はバーの常連・井上(阿部サダヲ)と予期せぬ遭遇。
井上が新興企業プレシャスドーナッツの社長であることを知る。
弱気な健司に対し
「弱気になるな。おれたちは世の中の犠牲者だ。
これまでは(就職氷河期など)オイシイ思いをしてこなかった。
これから俺達が新しい時代を創る。
そのうちお前がやった仕事に皆が感謝する日が来る。」
と全く根拠のない励まし。胡散臭い人物だ。
第5話予告編を見ると、フランチャイズ制で店舗展開する中で、
加盟者から受け取った加盟金を不当に売り上げに計上するらしい。
不当な売上計上と言えば、ライブドア的な存在になるんでしょうかねぇ。
この先一体、ドーナッツちゃうんでしょうか。
東都銀行に財政監督庁の強制検査が入る一方、
ジャパン監査法人にも東京地検特捜部の捜査のメスが入る。
折しもジャパンでは臨時理事会のさ中。
篠原理事長に証券取引法違反の容疑で任意同行。
改革委員長に指名された小野寺は、さっそく篠原理事長解任の緊急動議を出し、
満場一致で可決。
でも何故、金融監督庁が財政監督庁で、東京地検は実在の名称なんでしょうか。
今更ながら。
東京地検にて篠原は持論を展開。
「会計士は警察ではなく番犬。
会計士は計算機でなくて人間です。
それに感情が無ければ人が監査する意味が無い。
監査法人はクライアントとの絶妙な人間関係が不可欠。
その関係がこれまで多くの企業の成長を後押ししてきた。
我々監査法人がこの国の経済成長を支えてきたと思わないか?」
・・・・・すいません、私も会計士ですが、さすがにそこまでは思い至りませんでした。
直後、篠原は地検に呼ばれていた健司と遭遇。
「君、言ったな。成功は求めない。自分が正しいと信じた監査を貫くって。」
「それでいいよ。恐れずに進むといい。」
すべてを失ってしまった大先輩としての達観なのか、
それとも「もっと大変な目に遭って苦しむぞ~」との忠告なのか・・・・。
意味深長なセリフです。
で、一連の騒動で少し疲れた茜はジャパン監査法人を退職。
実家の静岡で父親の会計事務所を手伝うことに。
小野寺はポルトガル語で「希望」を意味するエスペランサ監査法人を立ち上げ、
ラテンのノリで第5話へ。
(つづく)
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(追加コメント)
・ラスト近くの篠原の健司へのエールや、健司と茜の別れのシーンを見て、
「アレ?今日が最終回だっけ?」と思ったのは私だけでしょうか。
・そういえば、大手の新日本監査法人が絶妙なタイミングで
名称を「新日本 有限責任監査法人」に変更しております。
ドラマのジャパン監査法人のモデルが新日本監査法人ではないか?
といった視聴者からの自然なツッコミに対抗するためなのでしょうか?
P.S.
ドラマ第5回のダイジェストと雑感はこちらからご覧ください。
http://blog.goo.ne.jp/dancing-ufo/e/7b08e713f7de3d896cef25e5d67c485d
ドラマ最終回のダイジェストと雑感はこちらからご覧ください。
http://blog.goo.ne.jp/dancing-ufo/e/b6ffd34f37ac4061352470aab1bf5754
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伸ばせば、
私は素人なので、専門の方に聞きたいのですが、これっていけないことなんでしょうか。
繰延税金資産の評価は多分に主観的な面がもともとあり、実際に評価をいじり、自己資本比率を上下させることは、モラル上はともかく法的には問題ないと思うのですが。
この処理については、最近ではGMで話題になりましたが、篠原理事長の判断が悪いとするには、あまりに安易であると素人目には見えます。
必ずこのブログを読んで反芻しております。
だって、ウィットが効いた解説がとても面白いからです。
主人公の唇は確かに赤すぎですね。
ありがとうございます。