いつもご覧下さり、誠にありがとうございます。
まずは本日の日経朝刊。
昨日の私の記事に呼応するかのように
「外国企業による日本企業買収」関連記事が目立ちましたねー。
1面の「株式交換に税制措置」、
そして服部暢達・一橋大助教授による「経済教室」(LBO)。
1年後、一体どんなディールが出てくるのか、今から楽しみです。
さて、本日のネタ。手短に行きましょうか。
「4日間の奇跡」という小説がありましたが、これは「3分間」のお話。
東証の適時情報開示閲覧サービス
http://www.tse.or.jp/disclosure/
で、最近流行となっている「業績予想下方修正」ネタを見ていましたら、
ある信販会社の下方修正リリースがありました。
先日の記事に書きましたが、信販会社も大手消費者金融会社と同様に、
いわゆるグレーゾーン金利を含めたキャッシングが大きな収益源となっております。
このため、3月に会計士協会から出された通達により、この3月期決算で
過払利息返還引当金繰入という特別損失を計上するケースが増えてくると
思います。
案の定この会社も当該引当処理が下方修正の1つの要因となっておりました。
で、私が今回取り上げたいのは、その企業側の発表を受けた、
格付け会社の迅速な対応なのです。
会社側の発表=15:00
格付け会社による、当該企業に関するコメント=15:03(QUICK端末)
僅か3分後に、格付け会社から今回の下方修正を受けたコメントが
発出されています。 (リリースはこちらから↓)
http://www.r-i.co.jp/jpn/news_topics/detail/200604/j06-a-034.pdf
日経夕刊にも観測記事が出ておりましたし、この核付け機関にも事前に相当程度
の情報があったものと推察されます。
(まぁ、こうしたことはよくあるのでしょうから、どうこう言うつもりはありません。)
しかし、事前に伝えられていたとしても、
僅か3分後に発表する必要があったのでしょうか?
というのも、
①事前に知っていた、といこうとを自らバラしている、
② 早めにコメントして、投資家の不安を和らげたいという意図が感じられる、
(しかしこれは、格付け機関がすべきことではないでしょう。)
など、想像力豊かな私は、いろんなことを考えてしまうのです。
その結果、行き着く先は、「格付け機関としての中立性、あるんですかね?」。
迅速すぎた対応が、却って投資家の不信を招かないか、少し心配ですね。
以上、門外漢による戯言としてお聞き流し下さいませ。
スパイラルドラゴン様
いつも辛口コメント有難うございます。
USENの一件がそうでしたが、
もうちょっと市場の規律、
あって欲しいですね。
格付けも速報重視なのでしょう。
早すぎるのもヘンですが、外資系3位の某社は忘れた頃にレポートが来るので、
やる気あるのかな?と、こっちが心配になることもあります。
日経は先日の1面で、郵政公社の投信追加銘柄をスクープしました。
かの日経系格付け会社は、オアゾの隣りの某米系と共に、
投信評価会社として採用銘柄の選定に関与してたはずです。
グループ内のファイヤーウォールはあると思いたいですが。。。