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予期せぬ汚名挽回  -ジェイコム誤発注事件に思う

2005-12-13 | 会計・株式・財務
まずは日経記事、その後に簡単なコメント。

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UBSグループ、ジェイコム発行済み株式の2.6倍保有と報告

 みずほ証券が誤発注したジェイコム株をUBSグループが
大量取得していたことが13日分かった。
大量保有報告書によると同グループは8日時点で発行済み株式数の
2.6倍の3万8198株を保有していた。
みずほ証券が買い戻せなかった9万6236株の4割に相当する。

1株91万2000円の現金決済でUBS証券とユービーエス・エイ・ジー
の2社は計100億円以上の利益を上げたとみられる。

 UBSグループ以外ではモルガン・スタンレー・ジャパン・リミテッド、
日興コーディアル証券グループ、リーマン・ブラザーズ証券グループ、
クレディ・スイス・ファースト・ボストン証券グループ、
野村証券がジェイコム株を保有していたことが判明している。

 一方、ジェイコム株の現金決済は13日、日本証券クリアリング機構
と買い手の証券会社間で滞りなく終了した。
14日の売買再開までに証券会社から投資家への現金受け渡しも
すべて終える見込み。
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(コメント)
先日私のブログにコメントを入れてくださった方も
少し触れられておりましたが、
このUBS証券は、電通の上場時に発注ミスした前歴あり。

今回はその時の汚名挽回とばかりに大量買付け。

過去の失敗を教訓?としつつ、
この日を待っていたのでしょうか。

ということは、みずほ証券さん。

今度はあなたが儲ける番です
(私かわ言われても
 何の気休めにもならないでしょうけど)。


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1 コメント

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利益を返すのだそうですね (温故知新)
2005-12-22 12:11:20
 そうなんですか、UBS証券は以前に同じようなことを逆の立場でミスしていたんですね。UBSのトレーダーの方は誤発注を見つけたときに、「ラッキー」と思う前に「あーあやっちゃったー」と思ったんじゃないでしょうか。

 ところでこれで利益をあげた証券会社は利益を返すのだそうですね。でも、個人は返さなくていいそうで、なんだかちょっと変な感じ。トレーダーはみんな職をかけてきったはったしているわけで、それであげた利益を「美しくない」なんていう情緒的な理由で返金させられるのは可哀想....。

 「美しくない」というならば、官僚の天下りによる税金の無駄遣いの方がよっぽど「美しくない」とおもうんですけどね。
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