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会計士兼アナリストによる屈指の歴史だけがウリの会計・財務・株式・金融ブログ。異常な経済金融環境を一刀両断!できるかな?

『借り暮らしはアリエナイッテ』  -国内外信用危機に思う

2010-07-18 | 会計・株式・財務
17日、ジブリ映画話題の新作「借りぐらしのアリエッティ」が封切りになりました。

■概要--------------------------------------------------------------------------

メアリー・ノートンのファンタジー小説「床下の小人たち」を基に、
古い家の台所の下に暮らす小人一家の物語が展開するジブリ・アニメ。
企画は『崖の上のポニョ』の宮崎駿が担当し、『千と千尋の神隠し』『ハウルの動く城』と
いったジブリ作品にかかわってきた米林宏昌が監督を務める。
舞台を1950年代のイギリスから現代の日本に移した設定と、
人間の少年との出会いによって翻弄(ほんろう)される
小人の少女アリエッティの運命の行方に注目だ。
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・・・・と言っても、ジブリ映画の特集ではありません。


・国内では先月施行された改正貸金業法、

・海外では欧州ソブリン危機、

を通じて、借入過多の個人・国家はこれ以上の、借り入れに頼った運営はできない
という原理原則を改めて確認しようとうことです。
そういう意味で絶妙のタイミングで警鐘を鳴らしてくれたのではないでしょうか。
(・・・・そのように解釈しているのは、おそらく私だけでしょうが)




■改正貸金業法が与える影響(出所:キャッシング徹底比較

・この法律では合法な金融会社から借り入れができなくなった人が
 ヤミ金を頼ってかえってヤミ金を助長する可能性があるとのこと。

・東京情報大学の堂下浩助教授は大手消費者金融7社のアンケート調査結果を元にして、
 この改正が与える市場への影響について以下の様な影響が推測されると発表。

その1:信用供与額が8兆円程収縮する

その2:貸し渋り等の利用者被害が約870万人になる

その3:被害者の救済措置に掛かる費用が約8兆円必要になる



■2010年欧州ソブリン危機(ウィキペデイア)
最近では三井物産戦略研究所が「欧州ソブリン危機の現状と展望」という
コンパクトなレポートを出ておりますのでご参考を。


ところで
他人のソブリン・・・・じゃなくて素振りをしている日本ですが、
ご案内のとおり財政状況はハンパない。
国債を巡る不安は日に日に高まっており、
いつブラックスワンが舞い降りることやら・・・・・。

なかのひと

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