いつもご覧下さり誠に有難うございます。
さて先日のソフトバンク「予想外割」発表を受けて、
ドコモとKDDIが反撃開始。まずは朝日新聞の記事。
続いてコメント。
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ドコモとKDDI「ウチが安い」 ソフトバンクに反論
2006年10月27日(金)22:19
携帯電話の番号持ち運び制のスタートを機に
業界3位のソフトバンクモバイルが始めた新料金プランの
広告手法に対して、NTTドコモの中村維夫社長が27日の
記者会見で「フェア(公正)かどうか疑問が残る」と批判した。
KDDI(au)も「標準的な利用者なら割高になる」
と主張しており、上位2社がそろってソフトバンクにかみついた。
ドコモの中村社長が批判したのは、通話やメールが定額料金
になるソフトバンクの新サービスの広告。
夜間は例外になるなどの制約が、小さな字になっている点を問題視した。
料金そのものも
「平均的な利用者なら、ソフトバンクの定額制に負けるプランは一つもない。
追随するつもりは全くない」と主張。
同内容のサービスをドコモより210円安くする別プランについても、
料金明細を送る手数料やネット接続サービスの基本利用料がドコモの方が安く、
ソフトバンクが示すような差はつかないと指摘した。
KDDIも27日、ソフトバンクの定額制のキャンペーン基本使用料
(2880円)でも、ソフトバンク加入者同士の通話時間が全体の7割以上に
ならない限り、auの一般的な料金プランより割高になるとの分析結果を
明らかにした。
「ソフトバンクから他社への通話料金が、auの料金より割高なため」
(KDDI広報部)という。
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(コメント)
①ソフトバンクの「ブループラン」(ドコモより210円安)ですが、
敷衍しますと、
・ソフトバンクは請求書を郵送する場合に手数料を105円とる,
・これに対し、ドコモは郵送でもインターネット上の明細確認でも無料。
・郵送なしならさらに105円割引する。
・また、ドコモの「iモード」の月額基本料は210円だが、
ソフトバンクは315円かかる。
これだけで「210円安」は帳消しになることになる、とのことです。
まっ、数字のマジックのようなものでのしょうか。
②で、この先どうなるのか?
気が早すぎるかもしれませんが、私は、
非常に注目される業界であるだけに、「公正取引委員会」の動きに
注目したいと思います。
ドコモなどの反論を見る限りでは、いわゆる「優良誤認」と
認定されるおそれもあるからです。
③ソフトバンクの広告は、制約(都合の悪いこと)については「小さな字」。
これを見て私が思ったことは、
「これじゃぁ、ソフトバンクの決算書と一緒だ~!」ということ。
つまり、決算数字の見栄えが良いなぁと思って財務諸表の注記を見たら、
実は会計方針の変更(減価償却費の計上法の変更など)で
利益をカサ上げしていた・・・・・・・・・って時に感じる失望感と
同じような気がしてなりません。
(ただこの手の広告は何もソフトバンクだけなく多くの企業で
良くやっているんですけどね)
言い換えますと、
-広告を見るときは、欄外などの「小さな字」も見ましょう。
-そして、決算書も損益計算書や貸借対照表の本体だけでなく、
「注記」にも目配せしましょう。
ってことなのでしょう。
それにしてもソフトバンク。
携帯の広告にも、決算書にも、当社のDNAが見事に息づいている、
ってことなのでしょうか。
さて先日のソフトバンク「予想外割」発表を受けて、
ドコモとKDDIが反撃開始。まずは朝日新聞の記事。
続いてコメント。
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ドコモとKDDI「ウチが安い」 ソフトバンクに反論
2006年10月27日(金)22:19
携帯電話の番号持ち運び制のスタートを機に
業界3位のソフトバンクモバイルが始めた新料金プランの
広告手法に対して、NTTドコモの中村維夫社長が27日の
記者会見で「フェア(公正)かどうか疑問が残る」と批判した。
KDDI(au)も「標準的な利用者なら割高になる」
と主張しており、上位2社がそろってソフトバンクにかみついた。
ドコモの中村社長が批判したのは、通話やメールが定額料金
になるソフトバンクの新サービスの広告。
夜間は例外になるなどの制約が、小さな字になっている点を問題視した。
料金そのものも
「平均的な利用者なら、ソフトバンクの定額制に負けるプランは一つもない。
追随するつもりは全くない」と主張。
同内容のサービスをドコモより210円安くする別プランについても、
料金明細を送る手数料やネット接続サービスの基本利用料がドコモの方が安く、
ソフトバンクが示すような差はつかないと指摘した。
KDDIも27日、ソフトバンクの定額制のキャンペーン基本使用料
(2880円)でも、ソフトバンク加入者同士の通話時間が全体の7割以上に
ならない限り、auの一般的な料金プランより割高になるとの分析結果を
明らかにした。
「ソフトバンクから他社への通話料金が、auの料金より割高なため」
(KDDI広報部)という。
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(コメント)
①ソフトバンクの「ブループラン」(ドコモより210円安)ですが、
敷衍しますと、
・ソフトバンクは請求書を郵送する場合に手数料を105円とる,
・これに対し、ドコモは郵送でもインターネット上の明細確認でも無料。
・郵送なしならさらに105円割引する。
・また、ドコモの「iモード」の月額基本料は210円だが、
ソフトバンクは315円かかる。
これだけで「210円安」は帳消しになることになる、とのことです。
まっ、数字のマジックのようなものでのしょうか。
②で、この先どうなるのか?
気が早すぎるかもしれませんが、私は、
非常に注目される業界であるだけに、「公正取引委員会」の動きに
注目したいと思います。
ドコモなどの反論を見る限りでは、いわゆる「優良誤認」と
認定されるおそれもあるからです。
③ソフトバンクの広告は、制約(都合の悪いこと)については「小さな字」。
これを見て私が思ったことは、
「これじゃぁ、ソフトバンクの決算書と一緒だ~!」ということ。
つまり、決算数字の見栄えが良いなぁと思って財務諸表の注記を見たら、
実は会計方針の変更(減価償却費の計上法の変更など)で
利益をカサ上げしていた・・・・・・・・・って時に感じる失望感と
同じような気がしてなりません。
(ただこの手の広告は何もソフトバンクだけなく多くの企業で
良くやっているんですけどね)
言い換えますと、
-広告を見るときは、欄外などの「小さな字」も見ましょう。
-そして、決算書も損益計算書や貸借対照表の本体だけでなく、
「注記」にも目配せしましょう。
ってことなのでしょう。
それにしてもソフトバンク。
携帯の広告にも、決算書にも、当社のDNAが見事に息づいている、
ってことなのでしょうか。