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残念なIFRS本

2010-08-06 | 会計・株式・財務
お疲れ様です。

最近、この本が売れ筋となっているようですね。
私のことか?と思って買われることを想定して書かれた、東大卒コンサルの本。
残念な人の思考法(日経プレミアシリーズ)
山崎将志
日本経済新聞出版社


もうブックオフに並んでいたので嫌な予感を感じつつも購入。
でも、何がいいたいのかが良くわからず、「残念な内容」でした。


さて、本と言えば、今やビジネス書ではちょっとしたIFRSブーム

私はこれまで、
■IFRSをデューデリ会計と喝破。本質を分かりやすく説明した
知らないではすまされない マネジメントのためのIFRS
中島 康晴
日本経済新聞出版社


■IFRSアレルギーのある財務・経理セクション担当者に対して、
IFRS導入作業の背中を否が応でも押してくれる(=水道の蛇口をひねってくれる
現場で使える IFRS導入の実務
野口 由美子,石井 昭紀
日本実業出版社


を薦めてまいりました。
この推薦理由から、私がいかにIFRSを嫌っているかおわかりでしょう。



しかし、そうは言ってもそろそろIFRSの詳細な規定について理解を深めないとシャレにならない・・・・・・。




そう思って丸善の会計本コ-ナーに行った私は圧倒されました。


監査法人が気合いを入れたIFRS詳細解説書をドーンと投入してきたからです。

IFRS 国際会計の実務 【上巻】
アーンスト・アンド・ヤングLLP著
レクシスネクシス・ジャパン


国際財務報告基準(IFRS)詳説 第1巻
デロイト・トウシュ・トーマツLLP著
レクシスネクシス・ジャパン


国際財務報告基準(IFRS)詳説 第2巻
デロイト・トウシュ・トーマツLLP著
レクシスネクシス・ジャパン


国際財務報告基準(IFRS)詳説 第3巻
デロイト・トウシュ・トーマツLLP著
レクシスネクシス・ジャパン


新日本有限責任監査法人系のアーンストヤングとデロイト・トウシュ・トーマツの激突です。
でも、ちょっと気づきませんか?



そう、
トーマツは全3巻を同時に刊行しているのに、
アーンストアンドヤングでは上・中・下のうち上巻しか出していない!(残りは9月だとか)

この種の本は、企業などにおける、書籍購入予算を取る面倒・手間や、ネタの鮮度を考えますと、
全巻まとめて「大人買い」(というか子供は買わない)というケースが多いのではないでしょうか。

だとすると、(中身は別として)トーマツの本が買われる可能性が高いかも知れない。

アーンストヤングの本の帯には「IFRS基準書の最高峰」と書いてある。
余程の自信作なのだろう(でも、自分から言いますかね?)
それだけに、なおさら残念

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1 コメント

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新日本のIFRS解説書を買いました (Adachi)
2010-10-03 21:49:50
監査法人で会計士をしております。

一応、私は新日本の方を買いました。トーマツとも悩んだのですが、新日本の方が記載が詳細かな、と。

上で紹介されている「マネジメントのためのIFRS」と「現場で使える IFRS導入の実務」も持ってます。どちらも良書ですよね。

ちなみに、僭越ながら私もIFRSをテーマにしたブログを書いておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。
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