BLOGOS統合記念、第一弾の投稿です。(と言っても、掲載されるかは別問題ですが)
数少ない「脱力系会計ブログ」として加齢臭・・・じゃなくて、異彩を放っていきたいと思います。
定期的というよりは発作的に投稿いたしますが、何卒よろしくお願いします。
さて、震災のドサクサに紛れて札証アンビシャス上場のインネスクトが、とんでもない粉飾をしたようだ。
社名の由来は、「次の時代、未来(NEXT)を創造していくチカラ、先陣をきって進んでいく(IN)チカラで、新しい世界への懸け橋となっていく」ということなのですが、どうやら札証アンビシャスの先陣を切って新たな粉飾会計の分析対象となってしまった模様。
会社リリース 2011/06/17「 不正経理および第三者調査委員会設置に関するお知らせ」
さすが、アンビシャス。
売上の6割を粉飾したとは、まことに野心的。
究極の少数精鋭経営である。取締役4名、監査役3名、従業員22名。
たった29名で液晶機器事業、医療機器事業、計測機器事業、産業機器事業、コンシューマ事業、その他の6事業を切り盛りし、営業・財務・経理等を回していたのだから超人的だ。
誠実にやっていれば・・・・、の話ではあるが。
しかしまぁ、この会社、有報をちょっと見ればおかしいって思うでしょう?
H22年6月期の有価証券報告書の5枚目。過去5年の業績推移をみると、5期連続で営業キャッシュフローが赤字なんですから。
この時点で「継続的な営業キャッシュ・フローのマイナス」
ということで「継続企業注記」があってしかるべき。なのに無い。
成長企業(もどき)といことを割り引いてもせめて事業リスク情報に記載すべきだったのでは?
無論、監査法人側も営業キャッシュフロー赤字の原因であった長期売掛債権を看過していた訳ではない。
回収期間が4か月を超える一定金額以上の中古液晶機器の海外取引先への直接販売取引については、収益の計上基準を従来の販売基準から回収基準(延払金の未回収分に対応する利益相当額を繰延延払利益として繰延べる処理)に変更して、適正化を図ろうとしていたのだ。
しかし売上そのものが架空だった可能性が高いから始末に負えない。
原因究明はこれからなのだろうが、(確かFOIもそうだったが)、海外取引先への直接販売ってやっぱりリスク高いね。
シニアコミュニケーションの時のような爆笑隠ぺい処理などがあったのだろうか。不謹慎ではあるが、報告書は密かな楽しみではある。
なお、当社パンフレットによると、2008 年10 月、監査法人トーマツが主催するテクノロジー・メディア・テレコミュニケーション業界の急成長企業のランキング第6 回「デロイト トウシュトーマツ日本テクノロジー Fast50」において、50 位中15 位を受賞していた。
何か、トーマツもお墨付きを与えてしまった印象すらある。
なので、粉飾アシストがトーマツ、と書いたら、書き過ぎだろうか。(・・・だろうね)。
最後にひとこと。
この会社、証券コードが凄い。
6660
「666」つまり、「不吉な悪魔の数字」の後にゼロ、つまり無価値。
上場の時点で、何かを暗示した証券コードだったんだね。
数少ない「脱力系会計ブログ」として加齢臭・・・じゃなくて、異彩を放っていきたいと思います。
定期的というよりは発作的に投稿いたしますが、何卒よろしくお願いします。
さて、震災のドサクサに紛れて札証アンビシャス上場のインネスクトが、とんでもない粉飾をしたようだ。
社名の由来は、「次の時代、未来(NEXT)を創造していくチカラ、先陣をきって進んでいく(IN)チカラで、新しい世界への懸け橋となっていく」ということなのですが、どうやら札証アンビシャスの先陣を切って新たな粉飾会計の分析対象となってしまった模様。
会社リリース 2011/06/17「 不正経理および第三者調査委員会設置に関するお知らせ」
さすが、アンビシャス。
売上の6割を粉飾したとは、まことに野心的。
究極の少数精鋭経営である。取締役4名、監査役3名、従業員22名。
たった29名で液晶機器事業、医療機器事業、計測機器事業、産業機器事業、コンシューマ事業、その他の6事業を切り盛りし、営業・財務・経理等を回していたのだから超人的だ。
誠実にやっていれば・・・・、の話ではあるが。
しかしまぁ、この会社、有報をちょっと見ればおかしいって思うでしょう?
H22年6月期の有価証券報告書の5枚目。過去5年の業績推移をみると、5期連続で営業キャッシュフローが赤字なんですから。
この時点で「継続的な営業キャッシュ・フローのマイナス」
ということで「継続企業注記」があってしかるべき。なのに無い。
成長企業(もどき)といことを割り引いてもせめて事業リスク情報に記載すべきだったのでは?
無論、監査法人側も営業キャッシュフロー赤字の原因であった長期売掛債権を看過していた訳ではない。
回収期間が4か月を超える一定金額以上の中古液晶機器の海外取引先への直接販売取引については、収益の計上基準を従来の販売基準から回収基準(延払金の未回収分に対応する利益相当額を繰延延払利益として繰延べる処理)に変更して、適正化を図ろうとしていたのだ。
しかし売上そのものが架空だった可能性が高いから始末に負えない。
原因究明はこれからなのだろうが、(確かFOIもそうだったが)、海外取引先への直接販売ってやっぱりリスク高いね。
シニアコミュニケーションの時のような爆笑隠ぺい処理などがあったのだろうか。不謹慎ではあるが、報告書は密かな楽しみではある。
なお、当社パンフレットによると、2008 年10 月、監査法人トーマツが主催するテクノロジー・メディア・テレコミュニケーション業界の急成長企業のランキング第6 回「デロイト トウシュトーマツ日本テクノロジー Fast50」において、50 位中15 位を受賞していた。
何か、トーマツもお墨付きを与えてしまった印象すらある。
なので、粉飾アシストがトーマツ、と書いたら、書き過ぎだろうか。(・・・だろうね)。
最後にひとこと。
この会社、証券コードが凄い。
6660
「666」つまり、「不吉な悪魔の数字」の後にゼロ、つまり無価値。
上場の時点で、何かを暗示した証券コードだったんだね。
お金は経費で全部落としているに違いない・・・
チェック体制はきちんと機能してたんだろうか・・・(内部監査とか)
ホステスにグリーンシートで買えば上場後10倍になると。グリーンシートで2倍近くなった後
上場したとたん買値の三分の一に・・
関係者はグリーンシートで売り抜けたとしか思えません。上場廃止でいつのまにか紙くずになってたんですね。
やってくれましたね~
報告書楽しみです どんな内容なのか
まぁ真面目に誠実にじぎょうやってれば
こんなことやらないと思う 普通は
日本の監査も千差万別、なんちゃって会計士大量生産の時代なんですかね。そんなところはアメリカの真似しなくてもいいのに。