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メメント・モリ ~東日本巨大地震 M9.0に思う

2011-03-12 | 時事その他雑感
正式名称:東北地方太平洋沖地震。三陸沖を震源に国内観測史上最大のM8.8の地震

まずもって今回の被災者・関係者の方々にお見舞い申し上げるとともに、亡くなられた方のご冥福をお祈り申し上げる。
11日深夜現在、NHKテレビを観ていると気仙沼市が広範囲で火災となっており、昔、欽ちゃんのバラエティ番組で人気者となり現在当地で民宿を経営している「気仙沼ちゃん」の安否が気遣われる。10日には(地震が原因でないが)坂上二郎が亡くなったばかりだ。無事だといいのだが。


以下、度重なる余震に怯えつつ、雑感を少々書き記す。

3月11日、午後2時46分頃。最初のタテ揺れで「コレはマズイ!」。直後にこれまで体験したことがない強烈な揺れ。「生きた心地がしない」とはまさにこのためにある言葉だ。
勤務先が入居しているビルは比較的新しいので「ここが倒壊したらもう東京は壊滅だな」、とか、「メメント・モリ」(=死を忘れるな)の警句などが次々に頭をよぎった恐怖の数分間。
自分にとって何が大切なのかが分かった人や人生観が変わった人は多いのではないだろうか。


本震が収まりすぐに自宅に安否確認。電話が愚妻につながり、わが掘っ建て小屋の無事を知った時の安堵感は生涯忘れられないだろう。
ビルから周囲を見ても倒壊した建物は見られなかったし、首都圏では特段の鉄道事故は無かったようだ。東京で震度5強と強い揺れだったのに・・・・日本の技術はやはり凄いんだなぁと妙なところで感心した次第。


そしてNHKテレビを見ながらの執務。しかし目に飛び込んでくる津波やタンク火災のライブ中継に仕事どころではない。日が傾いてやがて帰宅手段に関心が移る。幸い2時間以内で帰れるところに自宅があったので徒歩で帰宅することにした。
午後7時過ぎ、ビルを出ると通りは人で溢れかえっており、さながら東京マラソンならぬ東京ウォーキング大会が行われているような異様な雰囲気。参加賞は、勤務先からもらったカンパンとミネラルウォーター。他社ではヘルメットやリュックサック付のものもあってさながら防災グッズコンテストのようでもあった。でもまぁ、まさかこんな形で運動不足が解消されるとは思わなかった。





阪神・淡路大震災の時からの安直な連想であるが、こうなった以上、東北楽天ゴールデンイーグルスが地元をなおさら盛り上げていかないといけないのであろう。「頑張ろう東北」と。そういえば楽天の三木谷社長は、阪神・淡路大震災で叔父叔母をなくしており、そこで人生観を変えて起業家となったと聞いている。思えば不思議なめぐり合わせだ。楽天の対応には注目したい。





このタイミングで不謹慎かもしれないが、最後にビジネス的な話をすると、今回の地震を受けて、不動産のトレンドも変化するかも知れない。
たとえば人気の「湾岸タワーマンション」。「液状化」の影響は大丈夫だったのであろうか。ちょうどこんな本も今月に出されるようだ。
日本の液状化履歴マップ 745-2008―DVD+解説書
東京大学出版会

事態が落ち着きを取り戻すとともに液状化問題がクローズアップされると思うが、どうだろうか。




いろいろ書いたが、とにかく、これ以上の被害が拡大しないことを祈るばかりだ。


そして個人的には、『一寸先は闇。いつどうなっても後悔しないように、1日1日を大切に生きよう』と改めて思った次第である。


最後に一言。献金問題で風前の灯かと思われた菅政権だったが、劇的に救われたようだ。
その悪運、日本もあやかりたい。

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