寂れる売り場 廃れ行くオーディオ

2023-06-10 23:33:55 | 音響機材/音楽再生

Uさん、こんばんは。

 

このあいだ、都内に用事があったついでに、ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba(通称:ヨドバシAkiba)に立ち寄りました。

何を買うというわけでもありません。

 

何となく寄ってみたくなったというか、まぁ、そんなところです。

敢えて言えば、ワイヤーワールドのスピーカーケーブルがまだ気になっており、Helicon16以外の切り売りものの現物を見てみたいという、ちょっとした動機はありました。

 

訪れたのは、土曜日の昼頃です。

出入り口付近にはわんさかと人がいて、出入りも激しいです。

 

来日中と思しき外国人もかなり目立ちました。

秋葉原そのものが、コロナ明けでうんと人が増えています。

 

上りのエスカレーターに乗って、4階を目指します。

3階カメラ売り場は立ち寄りません

 

Z8に群がっている人はいるでしょうね。

でも写真機に関心を失ってしまった今、カメラ売り場を気に留めることはありませんでした。

 

4階、オーディオ、AV(テレビ・ビデオ)のフロアです。

思ったより静かです。テレビコーナーはそれでも人がまだいる方。

 

奥のオーディオコーナーを目指します。

途中にある、ポータブルオーディオコーナーは、以前ほどの活気が感じられません。

これは、以前にも比較的家の近くの家電販売店で感じたことです。

 

デジタル物のマーケットは成長も早いけれど、概して成熟するもの早い気がします。

製品開発、発売のサイクルが早いですからDAPの中古品も巷に溢れています。

そう製品が陳腐化するのも早い。

 

ヘッドフォンオーディオ、イヤフォンオーディオ、DAP、HPAなどのポータブルオーディオの世界は、早くもピークが過ぎてしまったのではないですか。

 

安価で十分な性能なものが増えていますから、一般のユーザーが競うように新しいものを買うことも無くなっているのではないかと感じさせます。

一般のユーザーは、マニアと違って、足るを知りますからね。

(オーディオ)マニアだけが、辛い苦行をひたすら歩むのみです。

 

ミニコンポなどのゼネラルオーディオなどはだれも見向きもしません。

売り場に人がいません。

 

この分野は死んでいるような気がしますが。

こんな製品群、誰が買うんでしょう。

パッと思いつくのは、ラジオ体操に使うため、高齢者がCDラジカセ?を買うシーンぐらいです。

 

ただですね。耳が変化してきたのか、少し前に聴いたDENONのミニコンポ(RCD-M41)は、癖が無くバランスの取れたなかなかよい音でした。

しかし自分が思うに、このオーディオ製品の活用には条件があり、かなりの近接鑑賞をする必要があるということです。

 

つまり小型のスピーカーを接続してデスクトップオーディオというスタイルで運用することです。

或いは部屋の中に、小~中程度の音量で流し聞きするBGM的な使い方です。

 

耳当たりが悪くない、まろやかなそれでいて少しオーディオらしい香りのする音質ですから、これが良いと思われます。

オーディオと対峙するような聴き方、聴き込むようなスタイル、純粋に音質を追求するような利用はやはり難しい場面が出てくる気がします。

 

まぁ、ミニコンポ・ゼネラルオーディオ全体にこれは言えることでした。

で、良く考えますと、フルサイズのコンポは邪魔だが、こういう使い方でコンパクトな機器が必要だ、という人は一定程度いるのかもしれません。

 

何故かというと、店舗において展示されている製品の種類は余り減りませんし、新製品もポツリポツリと出ていますからです。

ある程度の需要はやはりあるんでしょう。

製品を求める人たちの影はお店ではほぼ見掛けませんが、どこかしらで情報収集し、インターネットで安く手にしているのでしょう。

 

さて、ピュアオーディオのコーナーにたどり着きました。

いつも最初にアウトレットコーナーを見ます。

 

かなり以前からガラスケースに鎮座している売れ残り商品が、値段も変えられないまま、相変わらずそこに居座っています。

ヨドバシカメラは、売れずとも値段はあるところからは絶対に下げないという意固地社風になっています。

 

売れなくても良い、枯れ木も山の賑わいの如く、単なる売り場のアクセサリーという扱いになっても構わない、といったところでしょうか。

安売りをするよりも決めたスタイルを通す。会社の利益が出ているから出来ることです。

 

で、アウトレットの製品(スピーカー)、これは数も種類も一時よりもかなり減らしています。

売れてしまったこともあるでしょうが、死に筋は置かない、扱わないことで、売れ残りを減らしている、その結果ではないかと推測します。

 

更に奥を見ますと、アクセサリーのアウトレットコーナーは完全に消失してしまっています。

その代わりレジカウンターが横方向に拡げられていました。

この売り場配置変更のせいか、なんだか活気が更に無くなって、少し暗い気持ちにさせられます。

 

売れ残るから、扱いを減らし、在庫が払しょくされたら売り物も無くなって、アウトレットコーナーも不要になったのでしょう。

残った製品は全て川崎送りになったのかもしれません。

 

スピーカーケーブルコーナーを見ます。

ヨドバシアキバの切り売りスピーカーケーブルコーナーは恐らく日本で随一でしょう。

種類が兎に角豊富で、ここに来れば主要メーカーの大抵ものが手に入ります。

 

スピーカーケーブルコーナーはそれほどかわっていません。

が、端数残り(リールに残った短いもの)を袋に詰め、ラック売りしているものが増えているのが気になります。

 

特価とかラベルが貼ってありますが、値段はリール巻の切り売りものと変わらないのです。

ある意味、処分なんだから、捨て値で売っても良いと思います。

店の都合でこうしたパッケージ(限界売り)をしているのに、なんだかなーという感じです。

 

話を戻しますと、気になっていたWireworldのスピーカーケーブルは、どれも思ったよりしなやかさが足りなくて購入には至りませんでした。

自分がスピーカーケーブルに求めているのは、第一に利便性(一目で+ーを識別出来るように被覆、またはケーブルそのものが色分けされている)と取り回しの良さ(柔らかさ)です。性能は値段なりで構いません。

 

性能の良いものは、重くて硬くてしなやかさに欠け、取り回ししにくいですね。

かといって、ミニコンポについている、ほっそーいケーブル(スプリング端子に直刺しするようなタイプ)も今一つです。

 

結局、今のところはベルデンのスタジオシリーズを使い続けるしかなさそうです。

少し冒険したかったので残念です。

 

ぐるっとオーディオコーナー全体を見ます。

以前、モニターオーディオがあったところには、KEFが進出してきていました。

 

ワイヤレスの新型LSが並べられたます。

LS 60 Wirelessという、ボーニックオーディオのW11に似た形の、新型スリムフロアスタンディングスピーカーが目につきました。

 

正面に小さな(10㎝ぐらいか)UniQが付いていて、AUDIO PROのAVANTOみたいに、サイドにやはり小さ目なウーハーらしきものが2個付いています。詳しくは分かりませんが、ドロンコーンかもしれません。

 

音も出ています。

最初は意外に今風の新鮮な音が出ているなと思いましたが、聴き続けるとやはり昼行燈のKEFの音でした。

音量が小さいからでしょね、KEFは音量を上げないと眠いと思います。

 

見回してみて改めて気づいた点は、POLK AUDIOの勢いが感じられること、dynaudioやATOLLが無くなっていたこと(以前からそうなのかもしれない)、D&Mは相変わらず。

 

そうそう意外なことに、アンプ売り場にガレージメーカー(N-modeほか)の製品がありました。

日本製(made in japan)との表示が出ています。外国人が多い秋葉原で、彼らに日本製を訴求するつもりなのかもしれません。

 

で、オーディオコーナーは、やはり人はいませんでした。

これからの時間で人が出てくるのかもしれませんが、ヨドバシアキバには既に多くの人がやって来ているというのに、このコーナーは過疎っています。

 

セレクターを弄って、スピーカーをあれこれ変えて視聴している人は一人もいませんでした。

唯一、B&W(マランツコーナー)で、購入交渉している比較的若い男女が居ましたが、あとはいつものオーディオマニアらしき男性ばかりです。

まぁ自分もその一人ですが。そしてその一人は何も買いませんでした。

 

かのヨドバシアキバも、世の流れには抗えず、です。

 

売れぬオーディオ。どこ行く売り場。

リアル店舗は駄目でも、eコマースでは大丈夫なのでしょうか。

 

確かにオークションや中古ショップでの取引はそれなりにあるという印象です。

実際、自分もそこでやり取りをそれなりにしていますし。

 

でも、これは過去の製品のキャッチボールですね。拡がりがありません。

インターネットのオーディオショップなどの表面的な動きだけを見ていても、それは小さなマニアだけの世界の話です。

業界の趨勢についての正しい判断は出来ないと思います。

 

アキュフェーズの新型プリアンプ C-2300。

音は聴いていませんが、自分が必要としている機能が一通り揃っている素晴らしい企画の製品です。

 

これなら全てを終わり出来て、オーディオが完結出来そうな予感さえします。

久しぶりに強く引き付けられた、欲しいと思わされた製品です。

 

ただ。

税込み80万強。

 

軟弱意思の自分には、プリだけでこの値段はハードルが高すぎます。

c-2300に合わせて全てを刷新しなければならないかもしれませんしね。

 

そうなると全部で150万から200万~コースというところでしょうか。

これはちょっと辛いです。

 

業界の先行きのことは気にしつつも、自分が幸せになるためには、やはり安めの中古製品をちまちまあさるしかなさそうです。

 

ではこれで失礼します。

ごきげんよう、さようなら


少林山七草大祭だるま市 その4

2023-06-04 21:45:16 | 紀行

Uさん、こんばんは。

 

今日は、梅雨の時期にしては良く晴れ、湿気も少なく過ごしやすい陽気でした。

そうですね、時間によっては少し汗ばむようなことすらありました。

 

一昨日のひどい雨が過ぎ去り、所謂台風一過のような状態になったようです。

が、そのうち、鬱陶しい雨の日が続くようになるのでしょう。

 

それが終われば、もう夏⁉

季節が進むのが、時間が経つのが、少し早すぎでは。

例によって自分の体内時計がまた狂ってしまって、時間の経過を上手く受け取れていないようです。

 

さて、話が変わります。

少林山達磨寺です。

 

今回でやっと締めることが出来ます。

何でも中途半端にほったらかす自分ですが、やっと一つのゴールが見えて来ました。

 

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高崎駅前で元旦・二日に開かれている”高崎だるま市”

こちらの方のだるま市はもう行くことはないと書きましたが、そうですね、少林山達磨寺のだるま市にはまた来ても良いと思います。

 

別にだるま市で無くたって構いません。

由緒あるお寺ゆえ、古めかしいところはあるけれど、ちょっとばかり活気のあるあの雰囲気が好きですね。

 

で、ですが。

どちらのだるま市がおすすめということはありません。

個人の好みだと思います。どちらも体験されたら宜しかろう思います。

 

行事の性格の違いがありますね。

片や古刹の伝統行事、片や現代風の街おこし地域振興イベント。

 

それぞれの違いが分かっていれば良いのではないでしょうか。

それを理解していれば、それぞれを楽しむことが出来るでしょう。

 

そうそう。

高崎だるま市について自分が少し可笑しなことを言っています。

 

会場が広いだの狭いだのと、記事の中で一貫していません。

視点の違いからそうなるのですが、ここで少し補っておきましょう。

 

高崎だるま市は、駅前のメインストリートを一部区切って会場にしています。

要するに歩行者天国のようなものです。

 

街全体を仕切って会場にしているのと異なり、歩行者天国では広い、というイメージは一般的にはあまり持てません。

幅の広い道路で、奥行きに200mぐらいはありますから、イベント会場として、まぁそれなりの広さはあるのでしょう。

 

が、直線状の道路です。

会場に人込みはありますが、完全に視界を遮るものは特になく、視界は基本的に開けています。

 

人が少しいなくなれば、会場の終端まで一気に見通せてしまいます。

だから、会場の広さはあそこまでか、あそこまで行ったら終わりだなという意識です。

 

出店は、道路の両サイドにそれぞれまとまっており、イベント会場が複雑な構造になっていません。

動線がシンプルになりますから、全体に回遊性が無いですね。

 

これらが個人的に会場が広くないと感じた大きな理由だと思います。

見通せている奥まで行って戻ってくるだけですから。

あちら側に抜けることも出来ますが、駅の反対方向で何もありません。

 

テント等の配置がせめて田の字ぐらいになっていれば、あちらへこちらへの動きが出て移動量が増えます。

これなら、本来の広さ以上の拡がりを感じられると思います。

 

しかしながら、動線が錯綜し、人の動きがスムースでなくなる(滞留する)可能性も出てきます。

所々で人の密度が上がりますから、コロナウィルス対策上、テントの複雑な配置は無理なのでしょう。

 

で、逆に広いと言ったのは、だるま販売のテント数が予想よりも少なくて、仮にだるま市がメインだとしても、この出店数でしたら、ここまでの広さは要らないだろうと思ったからです。

 

飲食関係の出店の方が多く、こちらの方がイベントの主で、だるま販売が従のような感さえ持ちました。

 

”だるま市”は、単なる客寄せの口上、祭りの口実・添え物のようです。

名称を”新春高崎駅前祭り”にでもした方が、その内容に相応しいのでは。

少し言い過ぎましたか。

 

以上、釈明ではありませんが、そう表現した理由をここに書き付けておきます。

冒頭でかいたとおり、後で記事を見返したら、ちぐはぐなことを書いているなと思われても仕方無い、舌足らずのところがあると自分でも感じましたからね。

まぁ結局は言い訳ですね。

 

そうそう。

以前の投稿で挿入することが出来なかった、少林山達磨寺で買ったものの写真が出てきました。

締めとして、ちょっと並べてみましょうか。

テントで買っただるまです。

左側の方が、うっかり買ってしまった猫だるま。

10㎝ぐらいしかない小さなだるまのくせに、1,800円もします。

 

家に受験生がいましたから、頼まれてもいないのに、合格祈願グッズを一揃えです。

買って早々、子供がほったらかして、今どこにあるかもわかりません。

 

鉛筆も、だるま型の消しゴムも使いませんでした。

今、家のどこかにあるはずです。何処にあるんだろうか。気になります。

 

※学校には合格しましたが、グッズを使っていないこともあって、少林山達磨寺の加護を感じていないその子は、御礼参りには行っていません。

 

こんな袋に入れてくれます。

普段はレジ袋は断ることが多いけれど、記念として一枚貰い(買い)ました。

 

真ん中の2つが少林山達磨寺のおみくじです。

下のお目目ぱっちりダルマおみくじは陶器製らしいです。

この二つのおみくじも、未開封でそのままどこかにしまったままです。

 

両サイドの二つの根付は家に帰る途中の高速道路のサービスエリアで買ったものです。

左側の鈴根付がいい値段です(1,100円)。

水琴鈴のように、鳴らすと綺麗な良い音がするから、まぁいいかと勢いで買いました。

 

上州名物、焼きまんじゅうです。こちら方面に来ると必ず買っています。

これはお土産として家まで持ち帰りました。

時間が経ってちょっと固くなってしまいました。

 

結構色々買っています。

ちょっと出掛ると、あれこれ欲しくなって、なんだかんだと散在しまいます。

駄目ですね。

 

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これで、1月の紀行文を6月にまとめることが出来ました。

大して参考にもなりませんが、自分への忘備だと思ってだらだらと書付を進めてきました。

どうぞお許しください。

 

ではこれで失礼します。

ごきげんよう、さようなら。