Uさん、こんばんは。
部屋の隅を徘徊する、黒くて艶々した平たい昆虫ではなく、北欧の民話・神話に出て来るモンスターでもありません。
中華料理店の名前です。
漢字で、狗不理(ゴウブリ)と書き表します。
中国十大レストランの一つと言われ、その味はあの西太后や毛沢東もこよなく愛したのとの事。
狗というのは、犬の肉という意味です。
昔、犬の肉を料理に使っていたのかと思ったら、そうではなく、料理店を始めた”狗”という人の名前だそうです。
料理の中心は、包子と呼ぶ、中華饅頭です。
この狗さんが作った包子は大変に美味しく、世間の評判になりました。
19世紀半ばの事です。
狗さんは、料理を作るのに夢中で、客あしらいに気を遣わない。
そこで狗が理(人をあしらう)を不(しない)で、この名前になったと由(小冊子から)
知りませんでしたが、中華まんじゅうで、具の入っているものを包子といい、皮だけのものを、饅頭というのですね。
今迄、中身のない中華まんなぞ食べたことはありませんが、存在はしているのでしょう。
実は、中国中央電視台が作った、”西遊記”というテレビプログラムで、それらしいものを見たことがあります。
天竺に到着した孫悟空たちが、中身がはいっていなさそうな饅頭を、パクついているのです。
そのときは、妙なものを口にしているな、ぐらいの感想しか持てませんでした。
甘ったるくて分厚い皮だけの饅頭なんて食べずらい、飲み込みずらいのではなかろうか、と思います。
きっと、お米やパンのような位置づけなのでしょう。
さて、この狗不理(ゴウブリ)。
日本では、西武池袋の8Fのレストラン街にあります。
この本店の1店舗だけです。
職場の人に、美味しいからと、行ってみることを勧められました。
HPには、盛んに予約の事が書いてありました。
予約もせずに行きましたから、混んでいたらどうしようかと迷いました。
週末ですが、混んでいる時間をずらして尋ねてみたところ、食事をしている人もまばらで、スムースに入店することが出来ました。
メニューの数はそれほど多いものではありません。
やはり色々な包子が食べたいところです。
そこで、ミニ鶏塩麺と4種類の包子セットを頼みました。
本当は、小さなチャーパンも頼みたかったのです。
メニューにはレギュラーサイズのチャーハンしかありません。
中華料理店というのは、メニューには書いていなくても、柔軟に対処してくれることがよくあります。
今回も、チャーハンのミニサイズを頼めば作ってくれたかもしれませんが、止めておきました。
味は…、普通です。
特段、格別、美味しいということはありません。
不味くはありませんが、何度も来たくなるような美味しさがある、といったところまでの印象は持てません。
今回は、(見た目美味しそうな)チャーハンを食べることが出来ませんでした。
ですから、少なくとも、ここにはもう一度来ようと思います。
いつもなら頼んだ料理の写真を掲載します。
今回は、気が引けてデジタルカメラが使えませんでした。
スマートフォン(iphone)で撮影したのです。
店の外も、料理も。
しかしiphoneと、PCを接続するコードを持っていません。
だから今はウェブログに写真を載せることが出来ません。
いつか更新するときに写真もアップロードしましょう。
ではこれで失礼します。
ごきげんよう、さようなら。