Wireworld HES(Helicon16 OFC) その2

2023-02-27 20:14:00 | 音響機材/音楽再生

Uさん、こんばんは。

 

昨日の続きを綴りましょう。

 

動き出したのは、1月の下旬。

まず一本だったケーブルを二つに。

そこで、暫く放置。

 

少し経って、被覆剥きです。

透明のシースを1本剥いては放置、1本剥いては放置の繰り返し。

外皮はそれでもまぁ柔らかくて良いのですが、絶縁体の樹脂が異常な硬さです。

 

絶縁体が線材(導体)と完全に一体化しています。

いつもは、ホットナイフ代わりのはんだこてでケーブルの被覆に切れ込みを入れ、その後、引っ張り抜くような手順で導体を露出させます。

 

が、HESはこれが出来ません。

絶縁体に熱を加えると溶着して、却って硬く導体に絡みつくようになります。

 

そこで仕方がありませんが、小さなナイフで、鉛筆の芯を細くするがごとく(あるいはリンゴの皮をむくように)、絶縁体の表面の方から薄くそぎ落とすようにして、樹脂部分を取り除き銅線をむき出すようにしました。

樹脂が硬くてナイフで上手く削げ落とせません。

力の入れ具合は間違えますと、スパッといってしまいそうです。

これは少し危険ですし、気を使いながらの手間が結構掛かります。

 

1本やってみたら、もうやる気を完全に削がれました。

そこで再び放置です。

数日たって気を取り直し、再度鉛筆削り。

これを数回繰り返してやって、8箇所分の末端の被覆が取り除けました。

※要するに、Wireworldとしては、これが嫌ならちゃんと端末処理をしてある製品を買え、ということですかね。

 

後は、プラグを付けるだけです。

バナナプラグです。

ネジで線材を締め付けるタイプで、所謂、ソルダーレスです。

 

バナナプラグは圧着度合に欠けるから余り良くないとされているようです。

その上にネジで締め付けるタイプはさらに良くないとされています。

しかもこれは結構安いタイプです。

高級品を使っている方からすれば、噴飯ものかもしれませんね。

 

そしてスピーカー端子とスピーカーケーブルを頻繁につけたり外したりをします。

直付け・Yラグは着脱の手間がかかり過ぎて選択できません。

 

自分はめんどくさがり屋ですから、これで良いです。十分です。

音質よりもここは使い勝手です。

 

数日掛けて、ちょっとずつケーブルに8本のバナナプラグを組付けます。

やっとこさ終わったのが、2月の半ば頃。

これで、オーディオサウンドを久しぶりに聴くことが出来ます。

 

 

今日はここまでです。

 

ではこれで失礼します。

ごきげんよう、さようなら。

 


Wireworld HES(Helicon16 OFC) その1

2023-02-26 17:54:20 | 音響機材/音楽再生

Uさん、こんばんは。

 

モデルHES。

Wireworldの切り売りスピーカーケーブルです。

Helicon 16OFCというのが正式なケーブル名で、切り売りですとHESと略されます。

 

末端処理済みで販売されているWireworldのケーブルは高いです。

自分ではササっと買える値段ではありません。買うならば、切り売りのものです。

 

数多のケーブルメーカーの中で、何故Wireworldというと、以前にも別の投稿で触れましたとおり、PRIMEREの輸入元であるNaspecがケーブル類はWireworldにしているから、ただそれだけの理由です。

 

使い勝手が良く、廉価であればどこでも良いのです。

それですと取り付く島がありませんから、Naspec繋がりでWireworldです。

 

HESの前は、BELDENのSTUDIOシリーズを使っていました。

STUDIOの長さは1mぐらいと、割と短めです。

 

以前はこの長さで良かったのです。

が、今現在、スピーカーの位置がラックから離れてしまいましたから、1mでは足りません。

 

ケーブルの買い直しです。

そこでどう買うなら、Wireworld製品を、ということになりました。

 

良く行く家電量販店の店先には、Wireworldでは、”HES”と一つ下の”HOS(Horizon)”しかありませんでした。

HOSは、撚のない普通のフラットケーブルで、被覆が白一色。線材の色は銅です。

 

柔らかくしなやかで扱いやすそうですが、白一色のところに引っかかったのと、どうせ買うなら少し良いものということで一つ上のHESにします。

HESは、HOSに比べ、少ししなやかさに欠けるようですが、まぁ許容の範囲です。

 

片側2.5mで使います。

店員さんに5m切り出してもらいました。

 

後で調べてみると、Stream8やLuna8、Solstice8というモデルもあります。

仮にお店に在庫があって、そちらのモデルもしなやかであれば、こちらを求めていたかもしれません。

 

少しケーブルそのものを見て見ましょう。

まるでDNAモデルのようです。

 

※DNAの螺旋構造のごとく、ケーブルが捻じれています。

NaspecのHPの製品紹介ページにも”Dual DNA Helix Design”と表示されています。

 

この撚り構造は、恐らくノイズ対策のためだと思われます。

フラットなケーブルによじれを持たせるという変わった風体をしています。

 

赤と黒の絶縁体が、少し鈍い透明なシースに包まれています。

見た感じ、色味が重苦しく、なんだか少し毒々しい感すらします。

 

やっぱり少し硬いです。

もう少ししなやかさがあれば取り回しやすかったのになぁ。

 

いずれにしても、さて、どんな音がするんでしょうか。

 

*     *      *

 

このケーブルを買ったのは、11月の下旬或いは12月頃の最初の頃だったと思います。

その頃から、段々とあれこれの億劫病が始まってきてしまいまして、このスピーカーケーブルの端末処理も面倒の一つに感じられるようになりました。

 

外皮の取り除きは結構手間が掛かります。想像するだけで嫌になりした。

そこで、何もせずに暫くの間、ほおっておきました。

この項続く。


久しぶりにオーディオ機器で音楽を聴きました。

2023-02-23 22:07:22 | 音響機材/音楽再生

Uさん、こんばんは。

 

3か月振りぐらいでしょうか。

スピーカー・アンプ・DACを組み合わせて音楽を聴いています。

 

iFi audioのZEN ONEをDDC代わりに、NEO iDSDをプリ兼DACとして、パワーアンプはプライマーのA34.2です。

ラックが小さく、プリアンプのPRE30を収納することが出来ません。

 

NEO iDSDには可変出力がありますから、プリアンプ替わりとすることにしました。

スピーカーは、DALIからTANNNOYのSaturnS6に変更です。

 

機器を繋いで音を出しました。

...。

 

史上最低の音が出ました。

聴いていられません。

 

音が全く前に出てこず、立体感の無い平べったい鳴り方です。

音像が極小です。

 

しなやかさが全くありません。

硬くて細いカサカサしたような音です。

 

低音がまるで出てきません。

中音が小口径の安っぽい紙コーンから出るような悲しい音です。

高音は、これあるんですかね。

 

RX-S600を批判することなんてまるで犯罪、みたいに酷い音です。

 

A34.2を始めとした機器類の寝起きが悪いのかもしれません。

暫く電源を入れたままにすることにしました。

 

2時間経ちました。

再び音を出します。

 

史上最低の音からは脱しました。

先ほどよりはましな音です。

 

そのまま暫く音楽を流しています。

曲によってはちょっぴり艶っぽい感じも出てきました。

 

ですが、決定的に音の厚みが足りません。

美しいが少し細身のNEO iDSDの音です。

 

音の厚みを引き出すためにZENONEを噛ませていますが、DDCではなく、DACとして使わないと効果が足りないのかもしれません。

そして。

やはりプリアンプが必要なのでしょうか。

 

何とか工夫してPRE30の置き場所を確保しなくてはですね。

プリを噛ませてみて、音の違いを確かめてみなくてはなりません。

 

それにしても、オーディオから出る音っていうのはこんなものでしたでしょうか。

この間、家電販売店でB&Wとマランツの音を聴きましたが、ツマラン(並べ替えるとマランツになる)音でしたし、今聞いている音も、安いオーディオテクニカのヘッドフォーンをPCに直付けにした音に負けています。

 

先ほどから音を流し続けて、だんだんと良くはなってきましたが、自分の苦手な”ただ鳴っている的な音”から脱していません。

ラウドスピーカーから流れる音楽、スピーカーを通じた音が好きなはずですが、どうしたもんでしょう。

 

ヘッドフォーンサウンドの方は耳障りが良くなるよう、あれこれ補正が掛かっているはずですから、素の音と対峙しなくてならないオーディオサウンドは、これと比較して分が悪いです。

少なくとも視聴環境の悪い自宅ではそうです。

 

兎に角、久しぶりのオーディオサウンドですから、気に入りの音が出るまで、あれこれやらなくてはならないでしょう。

手持ち機器の個性が分かってるのが救いです。

時間を掛けて焦らずゆっくりやるつもりです。

 

ではこれで失礼します。

ごきげんよう、さようなら。

 

 

 

 


PENTAX K-1を手放しました

2023-02-22 22:10:26 | 写真撮影/撮影機材

Uさん、こんばんは。

 

昨日の投稿で、PENTAX(リコーイメージング)の将来について危ぶんでいる旨の書き方をした後での書き込みですから、少々後ろめたいのですが、タイトルの通りです。

 

家電販売店でのPENTAXコーナーの消失を知ったのは一昨日のことですし、K-1の放出はそれより前の事ですから、投稿内容のニアミスは本当に偶々のことです。

 

リコーの動向を訝しんで、貧乏くじを引かぬよう早めに手放したということでは決してありません。

現に、手元には645Dを残してありますし、35ミリ版用のFA limied2本も手放していません。

 

さて、K-1の購入動機は、御多聞に漏れず、2本のFA limiedを本来の画角で使いたいがためです。

 

FAlimied、特に77㎜F1.9の描写の美しさには以前から定評がありました。

レビューを見て自分も虜になりました。

 

購入したその当時は”日本製”にこだわっていました。

オークションで運よく国内生産時代の良品を見つけて、早々に落札していました。

 

FA77とFA43までは立て続けに入手します。

31ミリの方は価格がこの2本よりかなり高額ですから、一括の購入は見送りました。

そして、k-1はまだ高かったため、その代用としてK-5iisを使って撮影をしています。

 

撮影対象は家人です。

主に家の中での普段の生活の一コマを切り取っていました。

 

ですが、結局不満が出ます。

室内では77mmに1.5倍の係数の115ミリは少し長過ぎるんですね。

 

K-5iisでは結構偽色が出ました。

人の唇が不自然に明るい桃色に偏色します。

 

こういうこともあって、最終的にK-1購入へと進みます。

FAlimiedをAPS-C機で使って、やはり不満が出てk-1に行くというコースも有りがちですね。

 

SONY製の35ミリ版機をアダプターを噛ませて使う、という手もありましたが、これですと購入当時はマニュアルフォーカスしかできませんでしたから、AF動作を希望していた自分は、こちらの選択肢は選びません。自然K-1となります。

 

既にk-1Ⅱも発売されていましたけれど、取得理由がFAlimiedを使うということだけで、格別の性能・機能は必要ありませんから、安くなった中古の”素の”K-1で良かったのです。

 

買うまでにかなり悩みましたし、良いものにもなかなか出会えませんでした。

行きつけの中古カメラ店で一度は買うことが出来たのですが、当該機のモードセレクターに不具合が発覚して速やかに返品です。

 

それから暫くは模様眺めが続きましたけれど、ある時、良品が適価でネットに出て来たのを発見し、即座に購入手続きを取りました。

その個体は、k-1Ⅱ相当にアップグレードされていましたから、最初に買った個体よりも値段は高めでした。

しかし、前回不具合に当たってしまったこともあって、その時は”程度”を優先したのです。

       

そんなK-1を手放した理由は、写真機材の競合です。

手に入れてみたものの、実のところ余りk-1を使うことはありませんでした。

一向に使用頻度が高くなりません。

 

そして、これからも恐らくあまり使うこともないだろうと考え、結局は見切りをつけることになりました。

今なら程度も良いし、売却時に購入時との差額もそれほど出ないだろうという、経済的な側面からの判断もありました。

 

家人を撮影するために買ったk-1ですけれど、当時はEOS-1Dmk4、6D、645D、E-M1などが手元にあって、使い勝手の点からそちらの機器を手に取ることが多かったのです。

 

PENTAXコンビは良い写真が得られることもありますが、駄目な時も結構あります。

k-1の筐体は厚みがあってボッテリしており、薄手のボディが好きな自分に馴染みませんし、独特の少し強めのショックのあるシャッターフィーリングも、悪くはありませんがあと一歩という感じで、所謂官能性能があまり高くありません。

 

出る絵が安定していて、ハンドリングも良いCanon機を使うことが多く、k-1の影はだんだんと薄くなりました。

 

そんなことは購入前から分かっていただろうと言われると、それはおっしゃるとおりで、店頭でk-1のハンドリングを確かめたときは、実のところ一抹の不安がありました。

ですけれど、結局は物欲に負けて、リスク含みの商品選びをしてしまった、ということは言えるかもしれません。

 

手元にある同じPENTAXの645D の存在も大きいものがあります。

同じ会社の製品同士でも競合しました。

カメラというよりも、645レンズとFAlimiedとの競合と言えるかもしれません。

 

645の75ミリですとか、55ミリはなかなか良い味を出します。

PENTAXのレンズらしく、描写が柔らかで諧調が豊かです。

 

流石にセミ版のレンズですね。

設計にゆとりがあるのでしょうか。

 

35ミリ版のFAlimiedを否定まではしませんが、645レンズでも同じような撮影は出来るのだと、少なくともそういう評価は出しました。

Limitedでなくても645レンズがあるだろう、そういう判断です。

 

これでk-1の命運は決まります。

程度が良いですから、手元に残しておきたいという気持ちは僅かに残っています。

 

が、もういいやという気持ちもあって、相半ばする心理状態の中、買い手が現れたら仕方がないという、宙ぶらりんな気持ちでオークションサイトでの出品を続けました。

 

で、k-1のインプレションですけれど、余りに使っていませんから、どうにも有益なコメントが出来ません。

強いて言えば、645とバッテリーが同じで使いまわしが出来てい良い、ぐらいでしょうか。

後は、やはり重いですね。が、これはカタログを見ればすぐに分かることです。ここで伝えるまでもありません。

 

ボディはマグネシウム製であった気がしますが、外装仕上げのせいか、何故かちょっとプラスティック感があって、値段なりの高級さが得難いような気がします。

モノとしての作り込みは良く、各部位はしっかり作ってありますしダイヤルなどの操作はし易く、ちゃんと上部パネルのバックライトもありましたけれどね。

 

ボディは厚みがあってゴロゴロしています。そして重たいです。

ですからハンドリングは圧倒的にK-5iiSの方が優れていました。

 

それにK-5iiSには凝縮されたモノとしての良さがあり、K-5iisの方がそれなりの高級感を感じられたぐらいです。

ここでK-5iiSを褒めてばかりも仕方ありませんね。

 

話をk-1に戻します。

背面の液晶モニターは大変に高精細で綺麗です。

そしてそうですね、やはりシングルレフレックスですから、ファインダーのことは言わなくてはいけません。

 

やはり大きく明るく見やすいです。

視野が広くて明るいですから、枠の中で撮像対象を追いかけるのは気持ちが良いことでしょう。

 

PENTAXのカメラは、露出やオートの色温度設定が不安定で、室内などの照度の高くないところでは、コロコロ色や明るさが転んだりしますが、それでもk-1の露出制御はK-5iiSよりも圧倒的に優れていました。

35ミリフルフレームの撮像素子・画像処理関連の性能が、APS-C機よりもかなり高いのではないでしょうか。

感度も異常なほど高く(ISO81万9千2百)まで設定できますから、高感度性能も高いのでしょう。

 

ただし、実際の撮影では、FAlimiedという明るいレンズの絞りを開け気味にしていましたから、それほど感度が上がらず、実感としては何とも言えません。

それに自分の高感度撮影時のノイズについては、他の人よりかなり許容範囲が広いものですから、それについて触れたところであまり実になる話にはならないでしょう。

 

K-5iiSの悪口を少し言いましたけれど、戸外での撮影では全く問題はありません。大変に良い描写です。

PENTAXのカメラ全体に言えることですが、カメラの防滴仕様もあって、本来はフィールドカメラとしての使い方が合っているのでしょうね。

 

なんだかんだと、中身はありませんがそれなりにK-1について書きましたね。もう実機は手元にありませんが…。

 

ということで、残された2本のFAlimied。

処分するという道もありますが、最初の方で触れたように、SONY製の35ミリフルフレーム機を買って使いまわすということも出来ます。

 

CanonのEFマウントレンズも少しですが、持っています。

今後、EOS-1DMK4が壊れたとしても、Canonの一眼レフカメラはもう買いませんし、RFシステムへの移行は考えていません。

 

EFマウントレンズもいつかは放出もあるかもしれませんが、取り敢えずの有効活用の視点からすると、マウントアダプターを介してSONY機で、という道はあり、どうせならばEFレンズとFAlimiedをSONY製で串刺しのようにして使うという選択肢も見えてきます。

 

Eマウントのレンズも手元にありますしね。

これは結構良い考えかもしれません。

 

それでも645レンズとFAlimiedの競合関係は残ってしまいますけれど、先の事ですしね、余り考えないでおきましょう。

 

ではこれで失礼します。

ごきげんよう、さようなら。

 

 


売り場からPENTAXのカメラコーナーが無くなっていた件

2023-02-21 21:54:55 | 写真撮影/撮影機材

Uさん、こんばんは。

 

昨日の投稿で触れた家電量販店ですが、元々は都内の大型カメラ店を出発点としています。

カメラ・写真関連商品の販売が祖業なんですね。

 

そのお店は、近年、頻繁に店内の模様替え(商品の販売場所変更)をしています。

カメラコーナーもちょくちょくレイアウトが変わっていますが、しばらく行かぬうち、また少しだけ売り場が変化していました。

 

Canonが最近、新型ミラーレスカメラを発表しました。

R8,R50です。

 

新型2機種の発売は先ですが、実は既に発売されているR7もR10もR6 mk2も、まだ実機を見ていないのです。

それらが何となく気になりましたから、オーディオコーナーと併せ、カメラコーナーにも立ち寄ってみました。

 

目当てのキヤノン機は、あぁ売っているなぐらいな感じで、触る気も起きませんでした。

何故でしょうね。いつものキヤノン機らしくて、目新しさが感じられなかったせいかもしれません。

 

それでですね。

売り場に5D MarkⅣや6D mk2、90D があるのを見て、まだレフ機を売っているか、と驚いてしまった自分がいます。

少しオカシイ気もしますが、考えたらNikonもまだ数機種売っていました。

 

ミラーレスが当たり前のご時世になってきて、新型カメラの話題もミラーレス一択のようになっていますから、一眼レフカメラがまだ売られている現状は、ちょっと自分の感覚とずれてしまっているようです。

まだ、手元に一眼レフカメラはありますが、これは”過去のもの”との意識で使うことが多いのです。

 

それで、一眼レフと言えばペンタックスですから、それも探しました。

売り場が変わってしまっており、いつもの場所にありません。

 

探しても探しても、PENTAXのコーナーがありません。

GRらしきものが少しだけあります。

 

どうやら店頭から一眼レフ部門は撤退してしまったようです。

調べてみますと、少し前(昨年の7月ことですか)、RICOHがカメラの販売方法を刷新して、店舗重視から直販重視にするともに、工房的観点での製品づくりを進めるとの記事がインターネット上にあります。

 

その時のコメントでは、リコーはカメラ事業を止めることはないが、事業の在り方を市場に合った形に変えていくとしています。

 

そのことと今回の家電量販店でのコーナー消失(撤去)は繋がっているかもしれません。

 

但し、気になることもあります。

 

投下資本利益率から見た事業の効率性等の観点から、事業の評価と整理を進めるとのコメントを、リコーの最高財務責任者が、年末にしたとの記事を、インターネット上で見つけました。

 

この記事に関連し、国外のカメラ予想サイトにおいて、(状況を考慮してみれば)PENTAX及びRICOHのカメラ事業の撤退はあり得る、との書き込みがなされました。

 

自分もあるのではないか、そう考えます。

否定の上に否定を重ねて、結局事業を手放したOLYMPUSの先例がありますからね。

 

RICOHも粘って粘れば、Leicaのレンジファインダーのようにいつかは大いなる残存利益を得つつ、高いブランドを確立出来るかもしれませんが、希望は薄ですね。

 

上記のように、CanonとNikonの2大メーカーに現行機がまだ存在しています。

両社とも、今後は一眼レフの新製品開発はしないと言っていますけれど、現行機だってPENTAXにとっては強敵過ぎます。

PENTAXが新製品を開発したところで、5D mark4やD850には勝てないでしょう。

 

それにレンズ群の幅・製品群の厚みが違いすぎます。

Leicaのレンズのように、何か訴えるものがPENTAX SMC全体ににあれば良いのですが、強烈な愛好家は聞きません。

一部レンズ(limitedシリーズ等)のみが特筆されるばかりです。

 

PENTAXが一眼レフカメラを残したところで、それをもって別のメーカーのユーザーが乗り換えてくることは決して多くはないでしょう。

 

PENTAXは嫌いではないですが、贔屓までにはなりません。

実際にカメラも手元にありますし、レンズも何本も持っています。

limitedも2本あります。

 

でもですね。

もういいんじゃないか、とさえ思います。

 

RICOHは、ミラーレスカメラ市場には参入せず、積極的に一眼レフカメラに専念すると言っています。

ポジティブトークではありますが、残念ながらそれは負け犬の遠吠えに聞こえます。

 

素直になった方が良いと思います。残念ではありますが。

OLYMPUSのように退き際が悪い(往生際が悪いと申しましょうか)ために、ユーザーを失望させる(裏切る)ような形にはなってほしくないと思います。

 

幸いにも、μ43はミラーレス規格という多少なりとも未来のある技術を基盤にしていましたから、別の組織に事業を拾われていくことになりました。OLYMPUSの協業者であるPanasonicがあるのも心強いです。ユーザーは救われています。

 

ところが、PENTAXの場合、一眼レフカメラという既に過去ものとなった技術の製品群を持った事業では、それを引き取る企業も現れないのではないかと心配になります。

 

どうするんでしょうね。

赤字にならない程度に細々とやっていくのでしょうが、それだと新製品の開発が出来ません。

出来たとしても、ちょっとだけ外装を変えてみました的なマイナーチェンジみたいなものか、色だけ変える・多色にするなどのPENTAXにありがちなマーケティングになりそうです。

或いは、外装を特別なものにして少数販売するという、いつもの限定商法ですかね。PENTAXはこれをやり過ぎです。

 

本当は色々なことをやりたいのだけれど、出来ないから目先を変えてお茶を濁すといった姿には悲しくなります。

悲哀を感じます。

 

PENTAXは以前から下級機だけは頻繁に機種更新してきた気がします。

それは安い開発費で出来ることだからですかね。

 

中級機以上は、発表のスパンがうんと空いています。

35ミリフルフレーム機は2018年のk-1Ⅱで止まり、セミ中版の645Zは2014年の発売です。

 

PENTAXは一体どうなってしまうんでしょうか。

自分には全く分かりません。

 

でも、いつでもカメラ事業撤退はおかしくないし、それが自然なような気がします。

しかしながら、今迄のようにのらりくらりなPENTAXもPENTAXらしくて、”それもあり”なような気もします。

 

今日はこれまでにします。

 

偶々ですが、次の投稿はこのPENTAXのカメラについてのことになります。

この疑念の記事投稿を見据えたわけではありませんが、タイミング的にはそのように捉えられても仕方がないかもしれません。

 

ではこれで失礼します。

ごきげんよう、さようなら。