世界の艦船・特集は「軍艦の推進システム」です、
最近読んだ佐々木孝博著「軍艦進化論」の続きを読んでいるようでした。
概要を岡部氏が、「機関の基礎知識シフト配置や組み合わせ機関」については井上氏、
「水上艦用推進システム」は石井氏、「潜水艦用推進システム」は小林氏、
「統合電気推進の現状と将来」は井上氏が解説されています。
今回の特集も井上氏の解説は分かりやすく自分が入社した時に受けた電気理論をおさらいしました。
その中で「組み合わせ機関」では各国の違いが分かりやすく解説されており、
アメリカ海軍は運用の面を重視している事については賛同します、多種多用な機関を組み合わせるより、
シンプルで同一機関を多用することによる共通性と設備補給、教育訓練を考慮することが重要であると思います。
そして統合電気推進の実用事例で「ズムウォルト級駆逐艦」解説を読んでいると現在のデータセンターと同様の電気系統であることが分かります。
軍艦のコンピューターシステムも安定した電源が必要であることは陸上と変わりありません。
外江氏の「ガスタービン機関発達史」の解説では利点・欠点を解説されています、
やはり利点は応答性が早いことです、
私もバックアップ用自家用発電機にガスタービンを設置しているビルでの定期試験を実施して商用供給電力までの速さはすごいと思いました。
特集以外では池田氏の「ゼロエミッション時代の船舶推進システム」について解説されていますが、
これぞといった燃料や推進システムがなく、試行錯誤が続いて、一長一短であること、前途は多難であることが伺えます。
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