Touch of JAZZ ピアノ・トリオの楽しみ
その2は吉岡かつみトリオです。
吉岡かつみ(ピアノ)、山下暁平(ベース)、左海誠司(ドラムス)
10月24日に1回目は折重由美子トリオを聞きました。
チラシには1回目のピアノ・トリオといかにスタイルや音色が異なるのか、
その表現や選曲、狙いなども含めて是非、
両者のそれぞれの楽しみを見つけていただこうというのが狙いですとのことです。
最初に藤井さんからピアノ・トリオの歴史について解説されていて、
ビック・バンドのリズムセクションとして、ピアノ、ベース、ドラムで編成されていますが、
最初はピアノ、ベース、ギターであったりチェロであったりしていた、
理由はドラムでは音のバランスがとれなかったが、アンプとPAで調整がとれるようになったので可能となったとのことです。
最初に演奏されたのはデューク・エリントン「ロッキン・イン・リズム」です、
演奏後にドラム左海さんにブラシを使用された理由を尋ねられまして、リハーサルではスティクを使用されていたとのことです。
左海さんはピアノ、ベースからの演奏に対応して替えたとのことです。
やはりジャズは演奏者との掛け合いなので、臨機応変に対応しなくてはいけないというところでしょうか。
続いてセロニアス・モンク「ティオ」です、ここではベース山下さんにウォーキング演奏についてお尋ねして解説されました。
いつものライブと違うのは演奏者に聞いて違いを解説してその手法に理解することができます。
ピアノ吉岡さんはピアノが主役なので、自由に演奏でき、それにベースとドラムがついてきてもらえる。
3人に好きなピアノ・トリオについてお聞きしました、吉岡さんは初期のキース・ジャレット、
山本さんはミシェル・ペトルチアーニ、左海さんはジャッキー・バイアード、ケヴィン・ヘイズとのことで、
お客さんで知っている人は通の人だと思いました。
自分もケヴィン・ヘイズについてピント来なかったのですが、帰って調べたらアルバムを1枚持っていました。
それと藤井さんはパリでペトルチアーニのお墓を見られたとのことです。
さてお二人のピアニストの違いですが、折重さんは曲のメインテーマから入られて展開していきますが、
吉岡さんはフリー演奏から展開していき最初は何の曲か分かりません、
特に印象的だったのは「りんご追分」でピアノソロから入り展開していき途中でメインテーマが出てきます。
最後の音色はこのピアノ残音が特に注目しました。
ということで二人のピアニストの違いが分かりやすく、聞くことが出来ました。
折重さんは優しく伸びやかな音色で聞かせてくれます。
吉岡さんは力強いタッチとフリーな演奏で楽しませてくれます。
どっちか好きかについては秘密です。
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