『風雲月路』で「角川春樹小説賞」を受賞した稲田氏が大幅に加筆・訂正した本作『駆ける 少年騎馬遊撃隊』でデビューされました。
著者とは安芸高田市職員時代に仕事でお会いしたことがあります。
その時には小説家を目指しておられるとは知りませんでした。
本誌は毛利軍と尼子軍の戦いにおいて両軍の二人の人物に焦点を当てて、両軍の戦いについて丁寧に書かれております。
安芸高田市には毛利関する資料は沢山ありますが、著者は雲南市に行かれた時に構想が浮かんだとのことです。
特に尼子方の武将・山中幸盛(鹿之助)についての思い入れが感じられました。
両軍の闘いについては詳細に書かれております。
毛利の少年騎馬遊撃隊についてはよく知りませんが、著者の記述について新鮮が溢れています。
「布部山(ふべやま)の戦い」において騎馬遊撃隊が山から突撃する所では、
自分がトレッキングで行く宮島弥山の博打尾コースに毛利軍の厳島合戦要図に書かれている戦いを思い起こしまた。
また、作品の中では山城についての詳細な内容が書かれておりますが、
安芸高田市職員の方で山城について調査発掘をされている方がおられるのでこの方との関わりについては知りたいと思いました。
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