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音楽と船の日記

世にも美しき数学者たちの日常

2020年02月10日 | 読書
世にも美しき数学者たちの日常



作家二宮さんが7人の数学者と、4人の数学マニアにインタービューした゛数学とは゛
について書かれています。
大変読みやすく一般にいだいている数学が嫌われる事とか数学者のイメージについて
著者は読者の目線でインタービューされていて、
彼らから語られる言葉には共感を覚えことが沢山ありました。
それは昨年より数学関連の本を読んでいたので、「リーマン予想」「ABC予想」「ポアンカレ予想」
「フェルマー予想」「ガロア」「オイラー」等について述べられたことについていけました。
やはり彼らはそれぞれに考える観点は違いがあり、数学に対する思いも違っている部分もあります。
この本を読んで思ったのは数学者とジャズミュージシャンは同様の世界観にいるよう気がしています。
両者ともに直観、ひらめきが通常の人より優れているのではと思います、
数学者は難問を解くときに直観で答えを出しますが、
これを数式にするときにいかに美しい数式にするかが大切と考えています。
ジャズミュージシャンはクラッシック演奏者と違うのは楽譜を読めなくても音を聞いて
演奏することが出来る人もいて、アドリブも直観で演奏する人もいて、
いかに美しい音を奏でるかが大切であり、理論だけでは説明できない世界があります。
当然、楽譜を読める人はいて基礎はクラッシックで出来ているのですが、
ジャズのセッションではお互いのインタープレイ、アドリブが左右されます。
また、現代数学は昔より人との交流が簡単に時間枠を短くなったので、
誰が今、何を課題として取り組んでいるかは直ぐにわかる時代なので、
昔は回答が出来なかったことが、どんどん解けていくスピードが増しているのではないかとも思いました。
何はともあれ数学者が日頃どんなことを考えているの知るうえで楽しく読める本でした。

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