【風音】
日はすっかり暮れていた
森の奥
冬を待つ部屋が一部屋あるだけの宿に着いた
すきま風の入る部屋で毛布を巻き付け休んでいると
窓や壁をこつこつと鳴らす音が聞こえてきた
煌めく季節が過ぎたころ
澄んだ音色の風音が聞こえるという
この風と共に
心砕き思い募らせた言の葉は舞うのだと

drop10.『風音』
日はすっかり暮れていた
森の奥
冬を待つ部屋が一部屋あるだけの宿に着いた
すきま風の入る部屋で毛布を巻き付け休んでいると
窓や壁をこつこつと鳴らす音が聞こえてきた
煌めく季節が過ぎたころ
澄んだ音色の風音が聞こえるという
この風と共に
心砕き思い募らせた言の葉は舞うのだと

drop10.『風音』