【霧】
目を開けるとどこまでも白かった
幾時経っただろう
それが霧だと気づくまで
鳥の声
波の音
体が揺れる
わたしは小舟の中で眠っていた
頭上に一羽の鳥
よく鳴く鳥だ
ここは夢の続きなのだと、鳴いている
身を起こし手を伸ばす
季節は何時なのだろう
霧の中
濡れて冷たく
体抱きしめ
drop21.『霧』
目を開けるとどこまでも白かった
幾時経っただろう
それが霧だと気づくまで
鳥の声
波の音
体が揺れる
わたしは小舟の中で眠っていた
頭上に一羽の鳥
よく鳴く鳥だ
ここは夢の続きなのだと、鳴いている
身を起こし手を伸ばす
季節は何時なのだろう
霧の中
濡れて冷たく
体抱きしめ
drop21.『霧』