【酒庫】
宿の薄暗い階段を下りると
星樹の熟香が香ってくる。
階段は地下の酒庫に通じている。
酒庫には星樹の惑星で作られた酒が寝ているのだ。
番をする酒師は
気まぐれに訪ねた者にグラスを持たせ
なみなみと星樹の酒を注いでくれる。
それは焼けるように喉を流れ
物言わぬ氷のように
固く冷ややかに時間を止める飲み物だ。
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宿の薄暗い階段を下りると
星樹の熟香が香ってくる。
階段は地下の酒庫に通じている。
酒庫には星樹の惑星で作られた酒が寝ているのだ。
番をする酒師は
気まぐれに訪ねた者にグラスを持たせ
なみなみと星樹の酒を注いでくれる。
それは焼けるように喉を流れ
物言わぬ氷のように
固く冷ややかに時間を止める飲み物だ。
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