【欠片】
海に向かい川辺を歩く。
川面には星の欠片が浮いていた。
土星の人との別れ際、欠片を半欠片ずつ分け合った。
それはとても小さく軽く、
ずっと握っていたと思っていたのだが、
いつの間にか手の中にはなかった。
瞬きの間に流れ消えるものたちは
時を経て仄かな星灯りとなるという。
この星のお伽話だ。
海に向かい川辺を歩く。
川面には星の欠片が浮いていた。
土星の人との別れ際、欠片を半欠片ずつ分け合った。
それはとても小さく軽く、
ずっと握っていたと思っていたのだが、
いつの間にか手の中にはなかった。
瞬きの間に流れ消えるものたちは
時を経て仄かな星灯りとなるという。
この星のお伽話だ。