DayDreamNote by星玉

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drop3.無色

2020年07月22日 | 星玉帳-Deep Drops
【無色】


雨降る草原はまるで無色の沼のようだ


朽ちた扉の小屋を見つけ


雨よけにと中に入った


奥に濡れた子ヤギがうずくまっていた


体を拭いてやるとヤギは目を閉じ


震え鳴いた


身を寄せ


私も目を閉じる


私たちは


夜が来ることを知っている


けれど


雨が止む時を知らない


朝が何時来るのかも知らない




drop3.『無色』






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