【無色】
雨降る草原はまるで無色の沼のようだ
朽ちた扉の小屋を見つけ
雨よけにと中に入った
奥に濡れた子ヤギがうずくまっていた
体を拭いてやるとヤギは目を閉じ
震え鳴いた
身を寄せ
私も目を閉じる
私たちは
夜が来ることを知っている
けれど
雨が止む時を知らない
朝が何時来るのかも知らない
drop3.『無色』
雨降る草原はまるで無色の沼のようだ
朽ちた扉の小屋を見つけ
雨よけにと中に入った
奥に濡れた子ヤギがうずくまっていた
体を拭いてやるとヤギは目を閉じ
震え鳴いた
身を寄せ
私も目を閉じる
私たちは
夜が来ることを知っている
けれど
雨が止む時を知らない
朝が何時来るのかも知らない
drop3.『無色』