【木星便】
午前4時。
雫木の樹液をあたためてスープを作った。
作り方を教えてくれた庭師は
五十年に一度だけ出航する木星便に乗り込んだのだった。
カーテンを開けて木星便の光が次第に小さくなるのを見た。
鳥が光の道を追って飛ぶ。
分かれの道筋を飛ぶのが仕事なのだと
鳥から聞いたことがある。
午前4時。
雫木の樹液をあたためてスープを作った。
作り方を教えてくれた庭師は
五十年に一度だけ出航する木星便に乗り込んだのだった。
カーテンを開けて木星便の光が次第に小さくなるのを見た。
鳥が光の道を追って飛ぶ。
分かれの道筋を飛ぶのが仕事なのだと
鳥から聞いたことがある。