【旋律】
隣室の弦楽士は
夕陽の刻になると弦を奏でる。
その音階は韻律のように
何度もわたしの部屋の窓を叩く。
目を凝らすと音が見える。
音は色を帯び、軽やかな大小の玉になり
宙を飛ぶ。
幾つも幾つも音数を超えて彼方へ。
遠く飛んだ旋律は
宙に迷う星を流星に変えて窓辺に呼び寄せるのだと
弦楽士は言う。
隣室の弦楽士は
夕陽の刻になると弦を奏でる。
その音階は韻律のように
何度もわたしの部屋の窓を叩く。
目を凝らすと音が見える。
音は色を帯び、軽やかな大小の玉になり
宙を飛ぶ。
幾つも幾つも音数を超えて彼方へ。
遠く飛んだ旋律は
宙に迷う星を流星に変えて窓辺に呼び寄せるのだと
弦楽士は言う。