私は煙突掃除人に行き会うのが好きである。
わかっていただけますね・・・
大人の掃除人ではなくて・・・
大人の掃除人では話にならない、
夜明けとともに、いえ、それよりも早く姿をあらわして、
雛雀のピーピーと鳴く音にも似て、
スウィープ、スウィープ、
「煤払いましょう」と商売の声を響かせてゆく連中を言うのである。
こうした煤けた点、哀れな汚れ、無邪気な黒さ、
を私は心からいとおしく思うのだ。
私はアフリカ人のような、この国生まれの少年を尊敬する。
なんの気取りもなく、墨染の衣を身にまとい、
師走の朝の身を切るような大気の中に、
小さな説教壇(煙突のてっぺん)から人間どもに向かって忍耐の教訓を説く、
これら僧侶まがいの小僧さんたちを。
「煙突掃除人の賛」
黄金の男児も乙女も
煤はらう子とひとしく 塵に帰すなり
シェークスピア「シンベリン」からの引用
早朝ロンドンの町をスウィープ、スウィープと流して歩く少年煙突掃除人の声は、
情ある人たちの心を揺さぶったらしいっす🐝
ブレイクもこれを題材にした短編の中で、その声をウィープ、ウィープ、
「泣きましょう、泣きましょう」と🦋
やがてこの少年虐待は議会の問題として取り上げられた。
そして、『エリア』が書かれてから18年後の1840年にこの悪制度は廃せられ、
その後は煙突掃除の少年の姿は見られなくなったそうでちゅ🐹
While my guitar gently weeps ♬