前向きな毎日を送る

様々な人の影響を受け、色んな言葉に感動をしている日々を忘れないように・・・

認知症でもいつも相手を思っている

2024-12-25 12:48:00 | 私と周りの人のこと

この日は、母とオオタキさんが話しているところにトコトコ歩いて行くと、「あら?お嬢さん?へぇー俳優さんがいるのかと思った」と。
ああ、また褒めてくれてると思い、「コーヒー入れましょうか?」と聞くと、
「あなたに会えて胸がいっぱいでなにも飲めないわ」とおっしゃる。

まるで漫才か何かのような返し。

いつもぼーっとしている私は、こんな素早い反応がうらやましく、ニコニコ笑っていた。母も一緒に。


その後、もう1人かなり認知症が進んでいるような方がオオタキさんに「いつも2階から外の神社見てるんだけど、行けないかな」と相談してきた。

オオタキさんは、「私も中から拝んでいるわ。そういうところに行くのは準備とかいるから断られてたと思う、だから二階から見てればいいのよ」など話すが、相手の方はいつも遠くから見てるだけで、と繰り返す。
オオタキさんはまた同じことを言い、スタッフに聞いてみたら?と。

その方は「でもいつも受付に誰もいないのよ」というので、
私が横から「ベルを鳴らして呼ぶと出て来てくれますよ」と言い、母も同じように言った。
オオタキさんも「そうそう行って来たら?」と。

杖をついてゆっくりと受付の方へ。母がすかさずついていく。

チリーンと鳴らし出て来たスタッフに、その方が話すが、横から母が話し始める。けっこう的確に話しているようだ。

少し離れているので、よく聞こえないが、インフルエンザも流行っているのでまた季節が良くなれば行きますから、とおっしゃっていた。

その間、オオタキさんは私に話しかけていて、私は両方に耳を向けていた。

彼女と母が帰って来た。

あとから、こんな時は私が行く方がよかったかな?と思ったが、いや、母のできることを奪うことはなかったな、と納得していた。

世話好きな母の役割ができてこの日はよかったと思う。


そしてうちに帰って来てオオタキさんのことを考えていてわかったことがある。

以前から、オオタキさんは褒めるのが上手い、とか褒められて自己肯定感が上がるなど言っていたが、そうではなかったような…

彼女は褒めるのが上手いというのではなく、人を喜ばせるのが上手いのだ。

何か言って相手が喜ぶのを、ニコニコするのを見たいのだと思う。

昔からそうしていたに違いない。

今度会ったら、そんな昔話をしてみたいなと思う。



※18日に母に届けたテーブル。閉店したお店からもらって来ました。なんと8キロ近くあったのを約10分歩いて運んでへとへと。

よく見るとたくさんはげていた。白っぽいテーブルを黒く塗り替えた物だった。さくらのペイントマーカープロ用というのを買って黒い方はしっかり塗って届けた。天板部分はいつもお世話になっているOさんが塗料をくださるというのでそのうち直します。
それまでははげたまま…
(不透明だというそのマーカーつやなしではなく黒々していて…艶消しの脚に塗るとちょっとなーでしたがまあ、白いよりはいいかなと)

あっもう届けたので黒く塗った写真はないです…
この写真はOさんに相談した時のものです。



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役割があるとしゃんとする

2024-12-21 22:07:00 | 私と周りの人のこと
きのうは認知症グループホームの講座に行って来ました。認知症サポーターのスキルアップ講座。

色々見学した時にグループホームも見たのだけど、かなり介護度の高い方が多い施設だったのでここは母にはまだ早いなと思っていた。

今回はそことは別のところの方が来てお話いただいた。

毎日の様子を伺いとても感動し、涙が出そうだった。こういう講座で感動することはそんなにない。

グループホームに見学に行った時に見て欲しい点や、講師のホームのことなどを教えていただいた。


グループホームは生活の場なので常時の医療処置がない。なので看護師も常駐していない。

玄関、リビングの鍵はどうなっているか。カギがかかって出られないところがほとんど。
以前行った老人ホームはエレベーターで降りることも自由にできなくてそれが気になった。
今のところはエレベーターの乗り降りは自由。玄関のカギはちゃんとしている。

講師のホームは鍵はしていなくて、外に出たければいつでも出られる。人感センサーでわかるようになっているので、誰かが出たらそっとついていって、わからなくなって途方に暮れた時にどうしたの?と声をかける。そうするとこの人は頼りになる人だと信頼関係ができる。


入居者が退屈していて、職員が忙しい。そういうホームがほとんど。

母の状況と同じだ。お客さんとそこで働く人みたいに見える。
ここが我が家という感じが少ない。


入居者がどれだけ主体的に関わっているか。 
入居者が食事を作ると手間がかかる、職員がやった方が早いがそれを待つ。
全てやってもらうと何もできなくなる。

役割があるとしゃんとする。ホームにいる意味、理由ができる。

何度も同じ話をするのは…
少ない情報をつなぎ合わせてする行動。
「その方がいる世界を想像して対応する」

講座で書き留めたことなのでなんだか切れ切れです…


母が動けなくなって、5月に新しくできたピカピカのところに入居できて本当にうれしかった。
車イスから歩けるようになり、元気になるにつれ、退屈だと言う母。

ここでずっといていいのだろうか?そんな風に思ってしまう。そんな思いからこの講座をうけてみた。

ただ、グループホームに空きはなく、すぐにどうこうというわけではない。

講座を受けた後、母のところに行くとカフェコーナーでコーヒーを飲んでくつろいでいた。

そのうちオオタキさんがやって来て母と話し始めた。杖がなくなって探していたと。
仲良くたわいのない話をしている姿を見たら、さっきまで考えていたことが、まあここでいいかな?と思えてくる。

そこに私登場。

あら?お嬢さん?

そう、みんないつも初めての出会いだ。


またまたオオタキさんのおもしろ話があったので書いておきます。





※三瀧寺紅葉



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赤い鳥/紙風船/1973

2024-12-09 15:57:00 | ライブ、好きな曲
赤い鳥/紙風船/1973

少し前にたまたま流れてきた。
数十年聞いてなかった曲。

大好きだった。
男性の声?女性が歌っていたと思い違いしていた。
ああ、それでも歌詞はすべて覚えていた。まあ、簡単な繰り返しですから…

前奏も、途中で曲調が変わるところも好き。


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猫のポーチと母の友達のこと

2024-12-06 20:38:00 | 私と周りの人のこと
母のところでお昼を一緒に食べた。

お昼の時間をずらしてみんなが終わった頃にダイニングで一緒に食べようと言っていたのに忘れて座ってコーヒーを飲んでいた。
スタッフの方に連絡していたので食事はまだだったが…

行くと、「遅いわー待ってるのに〜」と。「座れないから1時間あとにしようって言ってたよ」と言っても覚えてなかった。
部屋で待てなくて降りて行ったようだ。

スタッフの方のお勧めで、カフェコーナーのカウンターで食べることにした。

部屋はまだワゴンしかないので2人で食べる時は狭い。

カフェコーナーはテーブルが広くて誰もいなくてご機嫌だった。
お昼が済んだら、また母がコーヒーを淹れてくれた。

そのあと部屋に戻って、今日の目的のポーチを披露♪

マトリョーシカみたいな猫のポーチ♪

水曜日、買い物に行った時に飛び込んできて、衝動買い。一つの値段だと思って買う気になったらなんと中から出てくる出てくる…

ああ、こんなにあるとちょっとなー、でもかわいいから欲しいなー…ちょっとちょびに似たとこあるし…
と、思案しているところに夫がやって来て、ママに持っていけばいいよと。

そうだ!そうしよう、と購入。



母に選んでもらうと、一番大きいのは大きすぎるから2番目がいいと言う。メガネケースを入れるとちょっと小さいのでやはり一番大きいのにした。一番小さいのを小銭入れにしたらと言ったが、今あるのでいいようで、ひとつだけになった。

猫が好きな人にあげたらいいわ、と言うので、誰かにあげようと思ってる。
あっクリスマス会のときのプレゼントにしてもいいなー

今日も例のほめてくれるお友達が食べてる時にやってきた。
「2人で食べていいわね」と。「あっどうぞそこに座ってください」と言うと、「急にいなくなったからどうしたのかと思ってたの。あとでまた来るからいいわよ」と言う。

ちょうど1週間前にもカフェでご一緒した時にたくさんおしゃべりした。
2人でいるところに私が現れ、母はまた私にコーヒーを淹れてくれた。

「お母さん器用なのよ。私はダメだけどね。だからいっつもやってもらってるの、ほんと器用よ」とまたしてもほめてくれる。

その方オオタキさん(仮名)は私が母と一緒にいるのをよく目にしていてうらやましかったと言う。「やっぱりお嬢さんがいいわね、ウチは男で嫁さんだからね」なんていわくありげなくしゃっとした顔をして話す。「だからここに来たの。今ここにいるのが幸せよ」と。「母は以前絶対に来ないって言ってたんです」と言うと、「もう大丈夫よ、そんなこと言わないわよ」と。
そして、「お母さんと気が合うのよ、みんなはコーヒーとかあんまり飲まないからいつも一緒に飲んでるの、みんな2人組になってて私は1人だったからうれしいの」と。いや、確かいつも別の人と2人でいたと思うのだけど… まあ、オオタキさんも忘れているのかも知れない。
「いつもお世話になってます。おしゃべりしていただいてうれしいです」と言うと、「私の方がいつも癒されてるのよ」とニコニコ話す。けっこういっぱいお話して、もう行くねという頃に近くに寄ってきて「かわいい、あなたかわいいわ」とまたほめてくれた。



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しみじみしたこと

2024-12-03 22:21:00 | 私と周りの人のこと
母がうちに泊まった17日のこと。
猫と遊んだりしていると、先日初めて通販で買った服が届いた。母はそれについていたカタログを見始めた。表紙の服が気に入って「色が渋くていい」とか、何度もほめる。中を見てまた表紙に気づくとまたいいと言っている。「買う?」と聞くと、「でも襟のとこがちょっと当たるかな?」と。「やっぱり服は着てみてから買う方がいいね」と言い、その後また目にすると「いいね」と言ってる。

同じことを何度も繰り返した。

やっぱり欲しそうだ。
夫に話すと、ダメだったら私が着ればいいんだから気にいるなんてなかなかないから買えばいいと言う。
結局買うことにした。そして届いたものを持って行った、11月24日日曜日。

居場所に行く前に寄ったので、ちょうどお昼時だった。先に部屋に行ってるねと声をかけて1人でお部屋に。

気に入ってくれるといいなと思い、袋をワゴン(テーブルとして使ったりしています)に置くと、いつもは棚の方に置いてある日記兼家計簿があった。

あれ?今まで全然書かなかったけど、家計簿つけ始めたのかな?いい調子♪と一瞬喜ぶ。

そして
中を見て切なくなった。



 東京 ホテルにて、
 11月23日(土)PM9時


ずっと書いてなかったところにその文字が。きのうの日付。

鼻がズルズルして泣きそうになる。
母はホテルみたいに思っているのかも知れない。だからいつ帰るの?と聞くのだ。最近は聞かなくなったけど、それは私に気を遣っているのかも知れない。

他にも書いてないか見たら10月4日に書いていた。



 前に書いていた手紙が見つかった。

 出せなかったみたい?

 いろいろあったけど、やっと落ち着いたみたい?




そこには妹あての手紙がはさんであった。

泣いちゃダメと思ったけど目が真っ赤になってしまった。

母が戻るまでに普通にしなきゃとマスクで隠した…

母がなかなか帰ってこないので見に行くと一階のカフェコーナーで座ってお茶してた。みんなといるところ悪かったけど私も次があるのでお部屋にコーヒーを運んだ。

母にプレゼント持ってきたよ!と言って袋を渡す。
いい色やね、というので「これよ、前に気に入ってたから買ったの」とカタログを見せた。

襟がきついかな?と心配していたが、着てみたら大丈夫だった。
ちょっとお洒落着なので部屋では着にくいかな?秋も短かったし着る機会あるかな?
まあでも喜んでくれてよかった。




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