クリスマス・イブの夜
約束もない青年は
ひとり 公園に
冬の公園は とても 寒く
心まで 北風が 吹き抜けるよう
青年は なにげなく
ブランコに 乗った
ほんの少し 漕いで
ゆらゆら 揺られていると
どこからともなく 鈴の音が
耳をすますと クリスマスソング
ふと 大きく まばたきをすると
そこは 楽しげな クリスマスの世界
女神さまが あらわれて
飾りのついた 小箱を
その瞬間 公園に 戻っていた
手には 小箱があり
そっと 開けてみると
綺麗な電飾が 灯る
小さな クリスマスツリー
青年の心が 明るく 輝き
思わず 大切な人に
明日会う約束を したのでした
(2024年12月17日作詩)
*ファンタジー