夏枯れですかね・・・・・・・最近、新譜を買う量がめっきり減りました
どうも、手当たりしだい買う時期は過ぎたらしく(苦笑)、かなり絞って買う様になったみたい。
そんな中、この夏一番のアタリ作品を
Negicco
『Melody Paletto』
2013/7/17リリース
T-Paletto Records
TPRC-0047
アイドルポップのお手本の様なアルバムです。昨年のトマトゥンパイン『PS4U』を彷彿とさせる、良質でワクワクするポップネスを湛える名盤。
新潟のいちローカルアイドルが10年かかって送り出したオリジナルフルアルバムには、小西康陽・西寺郷太・サイプレス上野とロベルト吉野・tofubeats・長谷泰宏(ユメトコスメ)・吉田哲人・RAM RIDERといったポップマエストロが参加しています。
もちろん彼らが素晴らしい楽曲を提供したりアレンジしたりしているのは確かなんですが、やはりなんといってもずっと彼女たちの音を作ってきたプロデューサーのconnie氏の手腕が見事なんだろうと感じずにはいられません。
郷太の作ったクールなディスコポップ「愛のタワー・オブ・ラヴ」に続いて間髪入れずに鳴り出す「あなたとPop With You!」の高揚感は筆舌に尽くし難い。間違いなく2010年代のアイドルポップ史に残る名曲。
そこから、ピチカートファイブマナー(笑)全開で小西康陽節炸裂の「アイドルばかり聴かないで」、シティポップテイストとアイドルのキラキラ感が絶妙に溶け合う「イミシン☆かもだけど」へ流れる冒頭の4曲で、このアルバムの評価は決まった様なもんです(笑)
中盤の、ウインターポップとはこうあるべきという「恋のEXPRESS TRAIN」や、四つ打ちハウスディスコ「GET IT ON!」辺りでもconnie氏のサウンドメイクが冴えます。
そして、ユーミンの“中央フリーウェイ”をローカライズした様な(笑)「ルートセヴンの記憶」も素晴らしい。メロディラインには、サーカスの「アメリカン・フィーリング」の断片も垣間見えます。
個人的クライマックスは吉田哲人のアレンジが冴えまくる「ネガティヴ・ガールズ!」。スタイルカウンシルの「シャウト・トゥ・ザ・トップ」ライクなバックトラックが私のツボに入りまくり(笑)しかも、バックヴォーカルのクレジットが“Young Bloods”って(爆)
ボーナストラック含め全13曲、ハズレ無しのクオリティ。このアルバムをリリースしてくれたタワーレコードの嶺脇社長に感謝です(笑)