![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/a9/a534a3a342fcac2df73813fdfbcbaa89.jpg)
私も初めて分解しました。
ドイツの油圧機器メーカーMAGURAの特徴は理屈っぽくて高精度な事です。
各部品はこれでもかというほど精密な加工がされていて、嵌め合せの隙間がなくて分解がえらい大変でした。
構造的にはダンパー(写真上側)はMANITOUに酷似しています。リバウンドとコンプレッションのダンパーが下と上から伸びていることや、ロックアウトの構造も同じような感じです。
スプリング(写真下側)はMAGURA独自の過渡特性を穏やかにする構造でおそらく
体積一定の副室(写真下側のロッドの右端のピストンとその左にある隔壁の間)にストローク中にエアーが出入りする構造になっているのでそれでオートマチックに調整しているようです。
さらに分解して気付いたのは、このフォークポテンシャル的には130mmくらいのストローク用に作られていて、写真下側のエラストマーが並んで入っているのを増減してストロークを調整しているようです。
分解する前は、良くも悪くも油圧シリンダーのような、スタートからボトムまで一定に動くもので、コンプレッションもちょっと効きすぎだし、ボトムで踏ん張らないので、走っていて楽しい感じがするものではありませんでした。
それを、コンプレッションを弱くして、ボトムで踏ん張るようにしました。
乗ってみるとうちのほかのフォークと同じような感じです。
最近はどのメーカーのフォークでも私の好みの動きに仕上げることが出来ますので、どこのものでもDimensionブランドのフォークになると思ってもらえると分りやすいと思います。
もちろんノーマルの特性のままでオーバーホールすることも可能ですし、お客様の好みに合わせることも可能ですが、基本的には日頃から山を乗り込んでセッティングを煮詰めているので、うちのおすすめのセッティングが走りやすいと思います。