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オールドコメンサルの名機Pizzaですが、何かがちょっとおかしいです。
何でしょうか?
実はこのバイクのホイールは27.5インチなんです。
意外にもこのフレームのリアセクションは26インチホイールだとスカスカで、クリアランスがかなりあったので27.5ホイールが綺麗におさまりました。
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シートステイの集合部の形状もクリアランス確保に一役かっていますね。
今までの経験上、縦よりも横で引っかかるフレームがとても多かったので、このようにガバッと開いた形状だとクリアーしやすいです。
見た目的にも違和感無いですし、このバイクはたまたまフォークをX-FUSION VELVETにしていた為にフロントは27.5に対応していたということもあり、初めから27.5バイクだと言われても気付かなそうです。
肝心の操縦性と乗り味ですが、27.5によって動きがスローになってしまったというのは確実にあります。
コーナー進入の動きはおっとりしました。
しかしながら、それを大幅に上回るほどのグリップ力とスタビリティを得ることが出来ています。
ビッグホイールはハンドル切って曲がると「曲がらない」と思うのですが、身体全体で加重移動して曲がれる人ならばホイールサイズはもう関係ない(実際この前の七ヶ宿のスラロームレースでは、なんとファットタイヤが優勝したのです!)ので、乗りこなしの問題だけでしょうね。
26より舗装路は格段に快適、グリップ力も高いのでオフロードも快適、課題は3次元ライドだけですが、それは筋力鍛えて克服、今後のMTB乗りこなしは筋力アップです。
10年経ってもなお美しさを失わないオールドコメンサルはやっぱり高級車だったんだと思わされました。今でも輝きはそのままです。