きみの靴の中の砂

爽やかな風




 芝白金は坂の多い街。曾祖父の時代から、ここに住んでいると聞かされています。場所柄、慶應義塾や明治学院の下宿学生さんも多く生活を営むようです。

 清正公の方から来たバスのエンジン音が、今、坂の下から聞こえています。

 夏のいち日、長い石の階段を吹き上がってくる爽やかな風に、何故か嬉しさが込み上げてくる私だったのでした。


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“Going Out of My Head” The Zombies


FINIS
 

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