「これからふたりで、どう生きていきましょうか?」ときみに聞かれたら説明したい。長い話にはなろうが...。 * いつか、砂防林越しに遠浅の海が見える陽当たりのいい場所に、質素だが瀟洒な、ふたりの家を建てよう。 そして、朝採りの野菜と季節の肴が僅かな地酒と並ぶ食卓があって...。 やがて、わかりはじめる、慎ましく満ち足りる喜び。 そうして...。それから...。 Heine Totland / Our Last Summer