きみの靴の中の砂

サーフ・ポイントの端っこ

 

 

 ここはハワイ諸島、加えて観光客も疎らな小島。更には、とある弱小サーフ・ポイントの端っこ。

 穏やかな天気が続いていて、海を眺めるだけなら今日も最高のいち日になるに違いない。

 このビーチに出没するサーファーのほとんどはロコで、他にはFMで波のコンディションを聞いて車で遠征して来る者がわずかにいるだけ。

 5フィート程までの波は中級者にはいい練習になるが、それ以上の高波中毒者となると全く物足りず、今週のように波待ちの日々になる。

                    

 アルコールを飲んだら波には乗らないので、そうと決めたら、いつものビーチ屋台で飲みながら海を見て過ごす。
 聞こえる音は、潮騒と屋台のラジオ、他には客がいれば彼等の会話だけ。

 

 

 

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