きみの靴の中の砂

ホットミルクに張った薄皮みたい

 
 類人猿が、ある一定の知能に達した時のこととしよう。焚き火の火の粉が肌に飛んだ瞬間、「熱い!」「アッチッチ!」「アチー!」など発せられる声音に違いはあれど、世界中どこに住んでいようと、その時、類人猿の頭の中をよぎる感覚は同じはず ---- と言うようなことをチョムスキーが『変形生成文法』に書いていたと思うんだけど...。

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 それでね、『薄氷を踏む』『首の皮一枚』なんて表現、日本人はたまに使うけれど、ニック、きみの『ホットミルクに張った薄皮みたい』なんていう言い方には感心させられちゃうよ。まあ、日本人は明治になるまで牛乳飲まなかったから、そんな表現できなくても仕方ないんだけどね。



"Milk Film" Haircut 100


FINIS
 

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