午前中、荷風散人の『葛飾土産(葛飾から西を中心に地理考察した散策記)』を読む。 随筆、日記は、荷風の自由な発想を最も引き出した分野であるのが如実にわかる。他の文筆家においても、一応、小説家に分類されてはいても、実際は小説以外の著述に高い評価が与えられている作家は多い。 こう暑く、出る汗を考えると、明日でも構わない家の掃除など、ついついサボって先延ばししたくなる。