さて、加齢のせいか、飲んでいる多種の薬の副作用なのか、食べ物・酒の味が良く判らなくなってきた。例えば酒でいうと、良い薫りがするのでさぞ美味しかろうと飲んでみると、ちっとも美味しく感じない(封を切って、一年くらい放って置いた、悪い意味での古酒のような味しかしない)。だから晩酌しても一合くらいで飽きる。食べ物もハッキリした味の濃いものが少し喉を通るくらいで、タイ料理、韓国料理も、それらしい味がしなくて美味しくなくなった。おかげで、この四ヶ月くらいでダイエットもしていないのに13キロ程体重が落ちた。毎月、下らない病で検診を受けていて血液検査もしているからそれ以上の病気ではないのだが、美食家からはとんでもなく遠いところに来てしまった。その代わり、体重が減ったせいで腰痛・膝痛がなくなった。
歳をとって、毎月検診を受ける必要のある病をする方が長生きする可能性は高いようだから、きみも気を落とさず(食道癌の手術をしたそうだ)、なにか好きなことに前にも増して打ち込み、退屈しない人生を歩むのが良いよ。歳を取って退屈するのは、病以上に身体に悪そうだ。お互い、切羽詰まらないように生きよう。
ところで、このあいだ観たドキュメンタリー映画に面白い台詞があったから、きみにも教えておいてあげよう。あるインタヴュアーがある人に聞いてるんだ。
「(お知り合いの)トルーマン・カポーティって世代を超えて読み継がれる作家だと思いますか」
「馬鹿も休み休み言え」
【映画『トルーマン・カポーティ 真実のテープ』予告編】
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