夏の夕方、海遊びの帰りに、普段から親しい隣家の植え込みからヤツデの葉を数枚頂戴し、帰宅して水に浸けておく。次に骨粉入りの白い磁器の尺皿を引っ張り出してきて、浸水させておいたヤツデの葉を二枚ほどサッと水気を拭い、瑞々しいまま皿に敷く。そこに、学生の飲み会のような在り来たりのツマミ(チーズ、野菜スティックなど)を無造作に盛る。予算がかけられるなら、それはそれで殊更結構。
先週末にイチ子さんが鎌倉まで買い出しに行って仕込んできた、脂身多めのロースハムに酢芥を絡めて口に入れ、よく冷えた缶ビールを合わせたら、気分は申しぶんないほどリゾート。
夕暮れ間近の西日に当たりながらだと、より贅沢。