習慣化されていることを不可抗力からせずに済ますというのは、どうも居心地が悪い。なんにも書かずに眠るくらいなら、日記でもいいじゃないかと思うこともある。 最晩年の荷風永井壮吉は、A7程のいわゆる手帖に『○月○日 大黒屋』と外食したことのみ日々記している。 就床前、久し振りに白井貴子を聴く。