『日本で家を建てるなら夏の気候に合わせた造りにするのが良いよ』と徒然草に書いてあるところをみると、昔(空調のない時代)の日本人が冬に強く夏に弱かったのがわかる。
昔の日本人は、夏を少しでも快適に過ごすためにいろんな工夫(涼しさの演出)をしたが、冬のそれは温かいものを食べるくらいしか目ぼしいものはないから、吉田(兼好)さんの意見は、日本の風土の特徴を巧く言い当ててたわけだ。
涼し気な絵を見たり、風鈴の音を聞いて、夏をいくらか快適に過ごせるなら、冬に見るだけであったかくなれるような絵があっても良いじゃないか。