きみの靴の中の砂

終業式の帰りだったかもしれない

 

 

 写真をアルバムに整理する習慣が希薄だったせいで、古い写真は、二、三年ごとに小箱に乾燥剤と共に放り込んでおくだけだった。そんな小箱も一箇所にまとめて置かれることはなく、家中のいろんな収納から出てくる。撮影年度も何も記録していないので、写真を見て判断するしかないが、今となっては、それはそれである種の楽しみになっている。

 写真から判断すると、鞄がまだ新しく見えるので高一の頃の水口イチ子だろう。
 ケヤキの葉も落ちた初冬の岬公園 —— 二学期の終業式の帰りだったかもしれない。

 
 

 

【イタバシケ - 恋のサバイバー】
 
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